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【AIR JAM2011レポVol.3】マキシマム ザ ホルモン-愛さずにはいられない

すっかり間が空いちゃったけど、AIR JAMレポ、続きいってみます。3回目はマキシマム ザ ホルモン。正直ホルモンからの流れって、やっぱ他とは次元が違うものがあったからねー。ちなみにもはやレポでもなんでもないです。ただの妄想。

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写真、お借りしました(写真:【H.and.A】)ナタリー - 11年ぶり「AIR JAM」でハイスタ復活「また来年会おう!」

前置きしとくと実は今までホルモンの曲は一曲も聴いたことがない…。予備知識一切なし。ハァ?って感じだけど本当だからしょうがない。もちろんその存在は知ってたよ。何かのCMでバックショットからヘッドバンキング繰り出す映像観たことあるし、今年のサマソニでレッチリとX JAPANの前というそんじゃそこらのバンドでは到底無理な舞台でキッチリ役目を果たしたことも知ってる…。

でもさ、この人たちが一気に知名度を獲得していくタイミングと、自分の音楽の趣向の変化のタイミングが良くなかったのよ~。興味無いこともないんだけど、パッと見、えっらいこってりしてるし、下手にかかわっちゃうと胃もたれとかしてシンドそうだから、これまでほとんど無視して放置し続けて来ました…。

なので今回のAIR JAMでようやくライブを体験することになって、なぜこの人たちがそんなにたくさんの人に愛されているのかをぜひとも確認してみたかった。こんなに肉肉しいしこってりしてるし、音もパッと聴いた感じ、決して大衆受けするバンドじゃないのになぜウケるのか?そこに興味を持って臨んだ。ちなみに事前に予習しようかとも思ったんだけど、あえてまったくゼロの状態でどんなふうに感じるか?と考えてあえて予習も一切しなかった。

当日のセットリストは以下の通り

1. 恋のメガラバ
2. What's up, people?!
3. maximum the hormone
4. シミ
5. 皆殺しのメロディ
6. A・RA・SHI

愛さずにはいられない

で、結論から言っちゃうと、もうねアレですよアレ。こんなもん「愛さずにはいられない」ですよ。完全に持ってかれた!素晴らしすぎて感服するほかない!

あのさ、一発目の『恋のメガラバ』とかいう曲、アレなんなの?!頭おかしいの?!超ド級の極悪ハードコアなのにメロディ最高にPOPだし、「フーッ!」とか言っちゃって、そんなの楽しいに決まってんじゃんっ!ここにノレない俺は負け組だってド頭から後悔させられた。予習しないことに意味がある、とか頭悪いこと言ってないでちゃんと聴きこんでくればよかった…。くっそー。

そして合間のMCの掛け合いとかも絶妙なバランスなのね。「ほんとにAIR JAMだー」っていう純粋なAIR JAM・ハイスタへのリスペクトを発露させたかと思えば「人生変えちゃう夏かもねっ!(カメラ目線でウインク)」「ハイスタの3人とセフレでよかったwww」「でぃや―!(ファイナルファイトのハガーの真似)」とか、苦笑い必至…のメンドクサイMC全開のドラムのねぇちゃん。「10年前の自分に、頑張って続けてたらいいことあるぞ、と教えてあげたい」と、とにかく真摯に早口の関西弁でAIR JAMリスぺクトをたたみかけるボーカルの兄ちゃん。なんかすごくいいわ~この人たち。

その後もたたみかけられる魑魅魍魎のごとき曲たちに会場全体がヘッドバンキングで妖しく一つになる。すっかり暗くなって照明が照らす横浜スタジアムが万華鏡のように蠢く。だけど自分にとっては曲は知らんがとりあえず頭振っときゃ仲間だぜ的な誰も疎外しない優しさも感じてしまう…。

んで、ひとつ前のギミギミズの『リンダリンダ』のカバーに続く『皆殺しのメロディ』というまさかのブルーハーツ返し!!!これならオレもノレる!「我々人類はバカ!過去現在未来、バカ!」。たぶん次のブラフマンやハイスタのためにセーブしようとしていた人もおそらく我を忘れて暴れてしまっただろうな…。

ここでまた長めのMC。ドラムの姉ちゃんが再度ハイスタ・AIR JAMリスペクトの意を表してからの流れで「ハイスタの3人の巻き込むパワーによって、私たちもここにいるたくさんの人たちも巻き込まれてしまいましたー!だから私たちも巻き込みまーす!」みたいなことを叫ぶ。まさかこれが次の曲の前フリだったとは…。

こうして始まったラストは全員驚愕、まさかまさかの『A・RA・SHI』www。あのね、そんなもん巻き込まれないわけないし!!!

そんな具合に横浜スタジアムを怒涛の汗と笑いの渦に巻き込んで、「来年は関ジャニ∞やるよー!」と叫んで嵐のように去って行ったのでしたwww

パンク・カルチャーのアイドル

ほんとすごいんだね、この人たち…。

でね、この人たちの有無をいわさず愛さずにはいられなくなる感じって何なんだろう?と思ったときに、このパンクシーン・カルチャーの、まさにアイドルだ、って思ったのよ。こんなビジュアルでどこがアイドルだって話だけどさ…。このバンドの存在・あり方ってアイドルのそれにだいぶ近い。

AKBだとかはよく知らんけど、アイドルっていわば応援したくなる愛すべき存在ってことじゃん。真摯に頑張っている対象をファンが声援とお金を送って応援することでその対象の成長を支える。片やアイドル側は支えてくれるファンの幻想と期待に応えていくことで応援される輪を広げ深めていく。その構図こそがアイドルでしょ。ホルモンとオーディエンスの間でその構図が成り立ってると思った。それにあのベッドバンキングだってさ、見方変えればオタ芸みたいなものじゃん。念のため言っておくとオタ芸を馬鹿にしているわけでは全然なくて、むしろへたすりゃ美しいとさえ思ってる。サッカーのプレミアリーグの観客みたいに、ある対象に対してその文脈を共有する集団が統制のとれた動きをするのってすごい美しい光景だと思う。そういう光景がホルモンのライブにもヘッドバンキングを介してちゃんとそこに存在しているんだもん。

MCとかも一見ふざけてるようにみえるけどちゃ~んと計算されてるっていうか、MCもライブの一部っていう意識がものすごい高いでしょ。こういうとこにサービス精神旺盛で真摯なアイドル的姿勢をかいま見ちゃうわけ。ただ純粋なアイドルと決定的に違うのは秋元康もつんくもいないってこと。誰かにプロデュースされてるわけでもないし、この構図を利用した商売をしているわけでもない。自分たちのやりたいようにやりながらバンドを自己プロデュースして、心底応援したいって思わせてる。いわばハイブリッドなアイドルだよね。

うるさい音楽全部入り

最初は女子ドラマーという編成と、この音に喋りってことで以前ロッテンオレンジにいた大砲をイメージしたのよ。でも最後まで見てたらそれだけじゃないぞ、と。段々ヌンチャクとかココバット、ガーリックボーイズなんかの諸兄たち、それにHAWAIAN6とかキャプテンヘッジホッグとかの叙情系メロディック勢、女子がらみでWaterClosetとかロリータ18号とかが浮かんできて、もう全部入ってるなーと。それだけじゃなくて、バンド全員がヘッドバンキングで合わせるステージングはX JAPANの『オルガズム』みたいだなーと思ったし、さらにこの界隈のレジェンド・ブルーハーツもやっちゃうしさ。何よりラスト『A・RA・SHI』に垣間見るみんな大好きキャッチーソングを自分の色に染め上げるセンスとかそれこそハイスタじゃん。当然レッチリやメタリカやTOOL、スリップノットなんかの海外の新旧メタル・ミクスチャー・ハードコア勢の要素も凄く感じたし、もう古今東西のラウドミュージックのエッセンス全部詰まってんの。

この界隈のうるさい音楽に一瞬でもシンパシーを感じたことがある人ならだれでも、ひとたびホルモンのステージを目の当たりにしたら持ってかれない人はいない。そう言いきってもいいぐらいものすげー汎用性が高い。怪訝な目でみられそうなビジュアルと音なのに、アングラなところに入り込まずに大衆に届く普遍性を獲得してるのはこういうバックボーンを感じられるからじゃないか?

そして何より胸を打たれるのが、ステージにおける演奏やMCなんかの節々から、このシーン・カルチャーが心底好きでリスペクトしていて、今ここに表現者として立っていることの喜びが全身から伝わってくるところ。多分このシーン・カルチャーによって受けた衝撃・衝動を、周りから何と言われようとも純粋に大切に育てて自己形成してきたんだろうな~ってことがよくわかる。そういう意味じゃステージに立ってるか下にいるかの違いだけで、自分とは何も変わらないような親近感も感じてしまう…。いや~愛さずにはいられない。

まぁこのシーンのメンドクサイとこだけを凝縮させちゃってる感じは若干あるにせよね…。

ほんと今更気付いたのかよ、遅せぇよって話なんだけどさ。それでもちゃんと考えてみてよ。この人たちの存在って、けっこうあり得ないレベルよ。奇跡かもよ。

ただ、勝手に『A・RA・SHI』のカバーなんかやっちゃって、ジャニーさんに怒られないのか??存在消されないのか??それだけが心配www

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【AIR JAM2011レポVol.2】BRAHMAN‐信念を超えて…

AIR JAMレポ2回目はトリ前のBRAHMAN。相変わらず超個人的解釈で振り返ってみます。

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↑写真、お借りしました

まず前提としてBRAHMANのライブを観るのは確か2002年のフジロック以来9年振り…。しかも音源は『A FORLORN HOPE』以降全く聴いていない…。でもライブ自体はそれまでに単独やいろんなイベント含めて10回以上は観てるはず。

で、BRAHMANっていうバンドのライブの個人的な評価は、振り幅が大きい、ってこと。

以前ここ↓にも少し書いたんだけど、簡単にいえば当たり外れの差が激しい。
『ETERNAL RECURRENCE』BRAHMAN 懐かしさと新しさの情動

当たりのときは、ひょっとして、波動砲でも発動しちゃった?ってぐらいに空間が歪曲して別の次元に連れてかれちゃう。かと思えば完全にほったらかされ感丸出しで、突き放されて終わるハズレの時もある。

その原因はBRAHMANというバンドの独自性とも言えるそのストイックさにある。MCなしでひたすらたたみかけて己の限界を追求する姿勢。アスリートが大舞台で観客と意識を切り離し内面に集中力を高めていくのと同じ。そこに安定感を求めるのは無理な話で、どうしても脆さがつきまとう。

ちょうどこの日の一つ前のマキシマムザホルモンが観客に対して開けっぴろげなまでにオープンな姿勢であるのに対し、BRAHMANはそれと対極にいる。観客に対してどちらかというと内面に閉ざす方にベクトルが向いている。ホルモンが純粋にサービス精神旺盛なバンドだとするなら、BRAHMAN流のサービス精神とは痛々しいほどストイックに限界まで突き詰める姿を晒すことなのかもしれない。ライブという場は楽しむ場というより鍛錬の場なんじゃないかと思ったこともあった。

そうして観客は突き放されているような感覚を伴ったまま、その孤高な存在感に少しでも寄り添おうと追従するしかない。もちろん、それでもBRAHMANの発する気と観客の気がシンクロして一体になった時ってのは、他のバンドじゃ味わえないちょっと宗教的なまでのトランス感が味わえる。だからそれを信じて毎回ライブに臨んでしまう…。

今回9年ぶりにBRAHMANのライブを体感することになって、そんなバンドとしての姿勢に何か変化はあったのか?それともその姿勢を貫いてますますマッチョになって安定感を獲得しているのか?そんな個人的な興味関心を抱いていた…。

というわけでBRAHMANのセットリストは以下の通り。

1:ARRIVAL TIME
2:THE ONLY WAY
3:SEE OFF
4:SPECULATION
5:賽の河原
6:BASIS
7:CHERRIES WERE MADE FOR EATING
8:BEYOND THE MOUNTAIN
9:ANSWER FOR…
10:霹靂

ステージ横のスクリーンに98年と2000年のAIR JAM出演時の映像が無音で流される。この時点で「おやっ?」と思った。どのステージでも変わらないBRAHMANでも、過去からの文脈を提示したくなるほど今回のAIR JAMは特別なんだと感じた。


「AIR JAM2011」と映しだされた瞬間、以前と変わらないあのブルガリア民謡のSEが流れだして会場は最高潮のボルテージ。

一発目はぶっといBASSから始まる『ARRIVAL TIME』。この曲ってミディアムテンポだし、どちらかといえば内面の激情の圧力を高めていく曲で、放出する方の曲ではない。なんとなく、ひとつ前のマキシマムザホルモンを意識して、一個だけ間をつくったのかな、と思った。実際それまでホルモンのはっちゃけた余韻が支配していた場内がグッと閉まって完全にBRAHMANの厳粛ムードに一変したから。まあ、こんなもんただの想像にすぎなくて、実際の選曲の意図はどうか知らんけど…。

と、そんなことを考えていたらTOSHI-LOWがまさかまさかのMCを始める!しかも「だれよりも今日という日を楽しみにしていたBRAHMAN、始めます」だって。これには驚愕。これまでとは明かに違う。冒頭からこんなに気の効いた喋りを披露するなんて初めて見た。今日はもしかしたらもの凄いことになるんじゃないかとここで相当期待感を持った。

そのあとはもう見事というほかない。『BASIS』でイントロのギターに合わせてTOSHI-LOWが体を大きく反らす。無茶苦茶カッコいい…。時折大型ビジョンに映るTOSHI-LOWの表情がうっすら微笑んでいる。はっきりいってこんなにライブを楽しんでるように見えるBRAHMANは今まで記憶にない。初めて客に対して開いている。それに呼応するようにアリーナのオーディエンスも阿鼻叫喚の光景…。『BEYOND THE MOUNTAIN』あたりで、これはもう完全に波動砲、発動しちゃってるかも…、ってなほどにいよいよ異空間と化す。

『ANSER FOR…』が始まる。どうでもいいけど勝手にこの曲はBRAHMAN版の『リンダリンダ』だと思ってる。アプローチは全く違えど、静と動のコントラストを一曲の中に同居させることで両方を際立たせ、普遍的な曲に仕立てあげてるという点では共通してるなーといつも思う。久々に生で浴びたけど、やっぱり名曲。

この曲の途中、なんとTOSHI-LOWがステージから降りて、歌いながら観客に向かってダイブ!!冒頭のMCやライブ中の笑顔とともに本当にこれには驚愕した。何度も言うけどこんな姿はあり得ない。かってのBRAHMANのライブってステージと観客との間には見えない壁があったはずなのに、それを自分から壊して出て行った。

そして曲が終わると同時に観客の前方に留まったまま2回目のMC。ここでAIRJAMやハイスタ、11年の月日に対する想い、そして東北の復興に対する強固な意志を、なんと10分近くにも渡って表明する。

表情も語り口もいたって真面目で重いが、ジョークも混じるそのことばに、固唾を飲んで見守る静寂の中で時折爆笑と感嘆の声が上がる。BRAHMANのライブに爆笑だなんて考えられない…。でもそのジョークとは、軽はずみなものでもなんでもなく、彼の積層してきた強固な意志と一体になっているものだから笑いながらも泣けてくる…。

とりわけ響いたのはやっぱり「今でもライブ中に死んだっていいと思ってる。 でも今日だけは次のバンドが見たい」「東北の人たちが元の生活に戻るのを諦めない」のところ。この人はそれほどまでに限界を追求してるのか…、強い意志を持ってるのか…って。

ここのMCはちょっとうまくことばでは表現できないほどに全てが神がかってた…。

…………。

もう完全に唖然としてしまって、正直その後は坊然と立ち尽くすのみ。曲を聴いていたようで、ほとんど聴いていなかった。

こうしていつ終わったのかよくわからないまま、BRAHMANのライブは幕を閉じた。

この日のBRAHMAN、良いとか悪いとか、安定感とか脆さとか、そんなものを軽く超越してた。BRAHMAN史上に残る、というかラウドミュージック史上に残るライブだった。

己の信念を貫くこと、そして時にその信念を曲げてまでも伝えなければならないことがあるということ。その強固でしなやかな姿は本当に優雅で美しくこれ以上ないほどエモーショナルだった。

…。

そして同時に少しだけ何か自分が浅はかに思えてきてちょっとだけ自己嫌悪に陥ったりもした。どうしようもなくいたたまれなくなった。

やれBRAHMANは信用できんだとか、やれ突き放してるだとか…。真摯に何かに取り組んでる人たちに対して何かを評価できるほどオマエは11年前から少しでも成長したのか?ストイックにものごとを追及してきたのか?3.11を経てTOSHI-LOWのように自分の信念を変えてまでも行動したり訴えようとしたか?そもそもその前に信念なんてあるのか?とか、そんな自問自答が胸に迫った。

少なくとも、そろそろ人の揚げ足取るのはやめにしよう、と思った。そんなことよりも自分がどう感じて、どう行動するかだ。そして続けること、積み上げること。ライブを観てこんなに己れの浅薄さを突きつけられたのは初めてだ。BRAHMAN…、やっぱりとんでもない人たちだな…。


とか散々言いながら実は一番唖然としたのはBASSのMAKOTOくんがWAGTUGのKenKenと見紛う程の超ロン毛のサラサラヘアーになってたこと!!!BRAHMANといえば、MAKOTOくんのあのうだつの上がらない修行僧みたいな、苦しみの表情を浮かべた坊主頭の上下運動がこそが何よりシブかったのになー。ここにこそ11年の歳月を感じたよマジで…。

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【AIR JAM2011レポVol.1】Hi-STANDARD‐今この瞬間に生きている証 

11年ぶりのハイスタの復活…。何ものにも代えがたい特別な一日だったAIR JAMから早1週間。

そろそろ何か書き残しておこうと色々考えてみたものの、濃密過ぎたあの日を一つの記事にまとめるのは到底不可能と悟ったので、何回かに分けて書いてみます。ちなみに「レポ」とか謳っちゃってるけど、完全に自己満なアレです…。

ハイスタ2011
↑写真、お借りしました

まずはいわずもがなのHi-STANDARD…。自分の人生に絶大な影響を受けたバンド…。

少しだけ前置きね。ハイスタの何が素晴らしいって、曲が良いのはもちろんで、民放の番組に全く出ないプロモーションコントロールや、チケット代を極力下げようとしたり、自主レーベルの運営や野外イベントAIRJAMの企画・運営…。でも見た目はそこらへんにいそうな兄ちゃんたちで、自分たちとはそれほど変わらないフラットな立ち位置にいる感じ…。そんな音楽業界やバンドの既成概念を根底から変えるそのDIYな姿勢が最高なんだよ。音だけではなく、いわゆる「punk is attitude」をそのまま体現するその姿勢まるごとが衝撃的で、心底共感した。大好きとかそんなんじゃなくて、もはや人生の一部。

2000年から活動を停止してたそんな彼らが遂に復活する。本人ですらも「ハイスタンダードはもうないと思ってた」って語ってたけど、それでも妙に、ハイスタンダードはいつか必ず復活するっていう根拠のない自信があった。多分この人たちはいつかまた集まる、そういう人たちだ、って。

だからTwitterでハイスタンダードとして共同声明が発信された時も「信じられない!」というよりも「そりゃもう今やらなきゃいつやるよー!」という勝手な内輪感覚でアガってた…。「東北のためにハイスタンダードを動かす」って、やっぱりこの人たちは自分が信じて来た通りの人たちだったって胸が熱くなった。

それにしてもAIRJAM2011で11年ぶりに生でこの人たちのライブを体感したら、一体自分がどんな感情になって、どんなふうに受け止めて、どうなっふうになっちゃうのか、イマイチ想像がつかなかった。それだけ11年の空白は大きく色んなことが変わっていったんだろうなと思ってた。だから細かいこと考えず、とにかくありったけ全部受けとめてやろうと思って臨んだ。

前置きが長くなっちゃいました…。AIR JAM2011のハイスタのセットリストは以下の通り。

1. Stay Gold
2. My Heart Feel So Free
3. Summer Of Love
4. Close To Me
5. Dear My Friend
6. Wait For The Sun
7. Teenagers Are All Assholes
8. Fighting Fists,Angry Soul
9.Lovin' You(健くん弾き語り)
10.Can't Help Falling In Love

~アンコール~
11. Starry Night 
12. Brand New Sunset

~SE.~
Mosh Under The Rainbow

まずね、ブラフマンの想像を超えたす素晴らしすぎたライブの終了後からハイスタが始まるまでの横浜スタジアム、ちょっとことばで形容しがたいほどの最高なバイブスなのよ!夏の終わりの夜のひんやりとした風が吹き抜けて、照明はキラキラ輝いている。SEでみんな大好き「I Fought The Law」や「BASKET CASE」「RubySoho」なんかがかかって否応なしに笑顔になるし、スタンド席では何度かウェーブも巻き起こる。ブラフマンの余韻とハイスタへの期待感と熱気、素晴らしすぎた今日一日がこれで終わってしまうっていう名残惜しさが混ぜこぜになってスタジアム全体を包み込んでいた。なんてことはない、これ、ただのパンクの楽園じゃん、理想郷じゃん、って思った。

この時ふと『STOP THE TIME』の歌詞が頭をよぎったんだ…。

Stop the time,
please don't say anything
By my side, don't let me be alone
Sotp the time, please don't say anything
By my side, don't let me be alone

This feels so right

そうなんだよ。このままこんな時間がずっと続けば良いのに!って心底感じたんだよな。「This feels so right(この気持ちは正しいと思うんだ)!!!」。

そうこうしているうちに大型スクリーンに「NEXT Hi-STANDARD」の文字。ブライアンが「ハイスタンダーーード!!!」と叫べばもう横浜スタジアム全体がひとつの心臓になったみたいに、そこにいた全員の胸が高鳴る。

ステイゴールドのバックドロップがゆっくりゆっくり上昇。ついにハイスタの3人がステージに登場。

3人がそれぞれのポジションに位置どったとき、最後のライブのAIR JAM2000から11年の間の自分の人生やハイスタへの思いやらなんからいろんなものが一気に凝縮されたような不思議な感覚に陥って、とりあえずわけもわからず絶叫。

でもその一方で、ふと、この絵になる全体の構図ってほんっとぜんぜん変わってないなーと冷静に思ったりもする。多分あのバックドロップ、FUJIROCK'99やMAKING THELOADツアーでも使ってたから、新しさよりはしっくりくる感じを強く持ったのかもしれないんだけどね。

とにかくAIR JAM2000がつい昨日のことのように感じられて、活動停止なんてなかったかのように現在進行形でハイスタが存在している感覚を強く持ったのよ。11年の空白は、断絶ではなくちゃんと連続してたんだなって、当たり前のことを考えた。


「子どもの手、離すんじゃねーぞ!」と難波くん。そして一発目の『STAY GOLD!!!』

………もちろんいうまでもなく狂喜乱舞。

『STAY GOLD』………。この3人の関係性も、日本中でハイスタの復活を待ち望んでた人々とハイスタとの関係性も、もちろんキッズ一人ひとりの個人的な大切な誰かとの関係も、全て言い表してる。

11年という時間が、かってハイスタがこの曲を演奏していた頃より遥かにこの曲の意味を重いものにしている。そういう意味で、この曲ってAIR JAM2011が持つ意味と完全にシンクロしていて、象徴的な曲に昇華してた。終わったあとで考えてみれば、AIR JAM2011のハイスタの一発目は『STAY GOLD』以外あり得なかったよね。それぐらいあの場にいた全ての人にとって万感の『STAY GOLD』だった。

そういうさ、この瞬間にこそ特別な意味を持って輝く一曲を、その時その場で生で聴けるっつーのは至福という以外のなにものでもないよ、ほんとに。


『MY HEART FEELS SO FREE』の次に、やっぱり来た「夏が終わるねー」「恋してますか?恋しちゃってますかー?」からの~『Summer Of Love』!。AIR JAMといえばこの曲!今んとこ鉄板だもん。自分がハイスタのライブをはじめて体験したAIR JAM’97の一発目がこの曲だったから、もう嬉しくなってあの時にもどったかのように、全力でジャンプジャンプ!!

「ぼくたちハイスタンダードって言います。ぼくたち、日本のために集まったんだよ。ほんとだよ」と健くん。でたコレ!ヘラヘラしながら照れ隠しのようにくだらねー冗談も挟みつつサラッとシリアスなことも言う。こういうとこ大好きだよほんとにもう…。


健くんのコーラスをみんなで大合唱の『Close To Me 』、難波くんが「天国にいる仲間たちにも届くといいな」と語ってから始まった『Dear My Friends』と続いて、『WAIT FOR THE SUN』。

個人的にはこの『WAIT FOR THE SUN』がほんとうにシビれた…。イントロが鳴ったとき、一瞬あれ?って頭が混乱するぐらい、まさかの選曲…。今まで自分が観たハイスタのライブでは一回も聴いたことがなかったから。この曲、高校の時の友人が大好きでさ、あいつは今頃どこで何してるんだろうか?とか、そんなことまで思い出してた。

と思ったら、曲の後半にステージ脇からFAT Mikeが思わず飛び出してきて、難波くんのマイクでコーラスしちゃう!そのまま曲終わりに難波くんと健くんとハグ。ツネちゃんとも握手。

その光景をみてまたグッときちゃってね~。『WAIT FOR THE SUN』が収録されている『GROWING UP』ってMikeのプロデュースでしょ。多分Mikeにも相当思い入れがあって、この曲で一気にこみ上げてきちゃったのかなーとか想像した。ハイスタの11年ぶりの復活の場に、音の面でもバンド運営の面でもハイスタの指針となったBossと慕うMikeがいる。しかもそのBoss自らが思わず出てきちゃうんだから、そのことだけみてもいかにハイスタが偉大な存在かってよくわかる。その関係性ってやつに萌えた…。


『Teenagers Are All Assholes』『Fighting Fists,Angry Soul』を経てハイスタ初期のライブでは必ず披露していた健くん弾き語りの『Lovin' You』。曲終わりに「これが聴きたかったんだよな~」としみじみと語る難波くんの姿にまたグッと来る。さっきのMikeと同じように難波くん、初期の頃を思い出してんのかな~とか、色々想像しちゃて…。こういう一挙一動一言がたまらなく嬉しくなるのよ。

そんなこんなで早すぎる本編ラストは健くんの優しいギターが鳴り響く『Can't Help Falling In Love
』。AIR JAM'98の時に初めて聴いて以来、色々と個人的なエピソードが詰まった曲で、自分の結婚式の日にもラストを締めくくる曲としてチョイスした、自分にとっても大切な一曲…。ほんとハイスタのカバーセンスの良さの結晶のような曲だよね。優しすぎて蕩けそうになる。


こうしていったん袖に引っ込むも、すぐに出て来て「来年もやるぞ」宣言。わかってるよ、あんたたちはやるでしょうよ。どこまでだって担がせてもらっちゃうから!そして始まったのが『Starry Night』。99年の獅子座流星群の時の曲…。また色々思い出して来て思わず空を見上げて浸ろうと思ったんだけど、別に星なんてそんなに出てなくて、すぐ様ステージに視線を戻す…。視線が勿体ない…。

この曲、健くんのギターが1番はヌケのいいザクザクしたリフで2番はスラッシュっぽいリフ。しかも同時にロングコーラスっていう健くん大活躍な曲なんだけど、後半に難波くんのベースがえらい主張しだすっていう構成がたまらなく好き。全部を受け止めようと全身の感覚をステージに集中させた。


そしてオーラス『Brand New Sunset』。最後の健くんのギターが、あたかも過ぎていく時を名残惜しむかのように一音一音を大事に鳴らしていく。

最後の一音が、全員の「終わらないでくれぇ!」という思いを乗せてゆっくりと鳴って淡く消え去っていったのと同時に、AIR JAM2011のハイスタのライブは終わりを告げた。



……

………

でね、11年ぶりのハイスタのライブを体感して、ハッキリと気付いたことがひとつある。

それはハイスタのライブの魅力について。ハイスタのライブの魅力って、一回こっきりで過ぎ去って行くメロディや旋律やリズム、ハイスタの3人が鳴らす音の全てを、何一つ逃しはしまいと全身全霊で受け止めたくなっちゃうことにあるのよ。簡単に言ってしまえばハイスタのライブとはこれに尽きると思った。

例えば曲に合わせて難波くんパートを歌うか健くんコーラスを歌うか、その都度究極の選択を迫られながら、ありったけ自分の感覚を総動員して2枚舌で歌うことだったり。もちろん2枚舌でなんて全然歌えてないんだけど、自分の中では完全にそうなのよ。これ、自分にとっては身がもだえるほどのじれったさを感じると同時に、今この瞬間、ハイスタのライブを体感していることをまじまじと実感できる快感でもある。

つまりね、ハイスタのライブって、過ぎてく時間を一瞬一瞬愛しむっていう感覚みたいなのが異様に研ぎ澄まされる。そしてこれこそが自分にとっては今この瞬間「俺は確かに生きている」っていう生々しいまでの実感であり、証なんだと気付いた。

人生は一回こっきり。時間はあっという間に過ぎ去って、もう戻ってくることはない。だから、その一瞬一瞬をかみしめて生きる。

ハイスタというバンドを愛する自分と、過ぎ去った11年という時間、もうありとあらゆるものが全部収斂していって、だからこそ今を大切にしたいなんていう不思議な感覚があの日以来、今も続いている。

この日は聴けなかったけど、もう何万回リピートしたかわからない、自分のテーマソングとも言うべき『THE SOUND OF SECRET MINDS』のサビの一節。

Listen, the sound of secret minds
A tiny voice inside your heart
A precious thing you should believe
this is pure and true

この「隠した心の音」って、普段は忘れてるそんな感覚のことなんじゃないかなと思うようになった。

Hi-STANDARD。あの感覚を再び味合わせてくれてありがとう。オレ、ハイスタが好きで、ほんとうによかったよぉぉぉー!!!

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AIR JAM2011 復活!!! Hi-STANDARDのセットリスト!!!

AIR JAM2011終了!ハイスタ、その他の出演バンド、スタッフさん、本当にありがとう!まぎれもなく素晴らしい一日でした!



とりあえず備忘録としてハイスタのセットリストを。

1. Stay Gold
2. My Heart Feel So Free
3. Summer Of Love
4. Close To Me
5. Dear My Friend
6. Wait For The Sun
7. Teenagers Are All Assholes
8. Fighting Fists,Angry Soul
9.Lovin' You(健くん弾き語り)
10.Can't Help Falling In Love

~アンコール~
11. Starry Night 
12. Brand New Sunset

~SE.~
Mosh Under The Rainbow


とりあえずこの曲順でi-podに入れて、脳内AIRJAMを敢行するべし!!

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ここまで来たらAIR JAM2000も振り返ってみる!

AIR JAM'97と'98を振り返ってみて、ここまで来たらもう2000もやらなきゃ仕方ないだろ~ってことで、このエントリー。すっかりAIR JAMブログの様相を呈してきています…。



AIR JAM2000の出演バンド数は18バンド。ヒップホップ枠でSHAKKAZOMBI、原爆オナニーズや鉄アレイなどのジャパニーズパンクのベテラン勢、おそらく難波さんの肝いりであろう喜納昌吉&チャンプルーズなど'98の時以上にひとクセもふたクセもあるバンドが揃う。健くんと難波くんの、世代やジャンルを超えた音楽へのリスペクトを感じたメンツでした。

個人的にはそれまでハイスタとほとんど交わることがなかったマッドカプセルマーケッツがクレジットされているのにやたらと興奮したのを覚えてますね。異色の組み合わせ感が当時はあったので。

会場は千葉マリンスタジアム。今でこそ千葉マリンといえばSUMMER SONICだけど、実はサマソニが千葉マリンを使い出したのは2001年から。つまりAIR JAMが千葉マリンをフェスの会場にしたパイオニアなんだよねぇ。たしかEAT MAGAZINEに載ってたハイスタの健くんのインタビューで、千葉マリンに決めたのは「スタンド席に座ってステージ方向を眺めたときに、TOSHI-LOWが祈りをささげてる姿が浮かんだから」みたいなことを言ってた気がする。

でね、AIRJAM2000の開催がアナウスされた時ってとにかく注目度がすごかったのよ。チケット取れないんじゃないかって相当不安になりましたね。前年の99年にハイスタが『MAKING THE ROAD』を出し、これがインディーズなのにミリオン売って、でもFUJI ROCKに出たこともあってAIR JAMは開催されなかった。だからいろんな意味で一般的な認知度と期待感が高待っていて、周囲の色めき立ち具合が過去2回の比じゃなかったですよね。周囲に「AIR JAM行きたい」って言だすやつわんさかいましたもんね。結果的にチケットは確保できたんだけど、もう過去の2回と決定的に違ってずいぶんメジャーなイベントになったなぁと、ちょっと複雑な気持ちでした。

当日
当日朝、千葉マリンに到着してリストバンドをつけてゲート内に入ると、その時点でもうあり得ないほどの長蛇の列。しかもこれが全く進まない…。その列がスタジアム内に入るためのものなのか物販の列なのかすらもわからなくて右往左往…。

結局一緒に行った先輩と二手に別れて先輩に物販行ってもらって自分はスタジアム内に続く列へ。物販は結局先輩のチョイスに任せたので、どんなものが売ってたのかちゃんとみれませんでした。後から物販行ってみたら大半が売り切れてたしね…。

で、自分が並んだスタジアムに入る列のほうも全く進まず、開演時間を大幅にオーバーしてもスタジアム内に入れない…。後でビデオをみたら、オープニングはウグイス嬢の打順アナウスによるバンド紹介があったみたいなんだけど、そんなの全然知らなかった…。

ようやく中に入ると、トップバッターのBACKDROPBOMBが丁度名曲『BACKDROPBOMB』をやってる!アリーナをダッシュしてステージ前のピットになだれ込んだんだけど、この曲が最後の曲だったらしく、すぐに引っ込んじゃいました…。

ちなみにこの時はアリーナ内もまだスカスカで大半の人が入場できてないんだろ~な、という状態。

THE MAD CAPSULE MARKETS
AIRJAM2000の前に2度ほどマッドのライブを観る機会があったので、ここは無理せずスタンドから観ることに。

しかし、この時すでに場内はパンパンの人、人、人!少し小さめのセカンドステージでの出演だったためおそらくステージ前が危険な状態になったのか、始まってからすぐに中断…。AIR JAM'98の時はどんなにヤバくても中断することはなかったのに、今回いとも簡単に中断してしまった…。なんだか結構ショッキングでしたね。

しばらくして再開。上からみてるとステージ前の客のうねりがもの凄いことに…。この人並みのうねり具合と音のデジタル感が合わさって、なぜかラピュタのオームを想像しました…。ラストの『ISLAND』かっこ良くって、ライブが終わってからもKYONOの狂暴デジタルヴォイスが耳にざらつくように残ってました。

MASTERLOW 01
ビシッとしたスーツとハット、手にはステッキを持って軽やかなステップでステージを駆け回る。暑くないの?とか思いつつ、BASS弾いてスタンドマイクで歌うよりも、こうやって自由に動けるほうがよりこの人独自の華が際立つと思った。

あと従えてるバックバンドが、ハイスタのツネやスキャフルのメンバーだとか、このシーンのオールスター的メンツで、そっちにも目が行っちゃう!ラストの『RULES』は感動的だったなぁ。それまでは基本ハッチャケムードっていうか、お祭り騒ぎみたいな感じなんだけど、『RULES』の時はちょっとシリアスにというか、クールに決めちゃうのね。そのギャップにやられた感じ。

喜納昌吉&チャンプルーズ
初めてみるアーティストで個人的にかなり楽しみにしていたのはこの人達。AIR JAMに多様性が加わって、広がりを感じさせたアクトだったからね。『ハイサイおじさん』の時はステージ上を埋め尽くす程の踊り子さんや、龍のオブジェが登場したりしてお祭り騒ぎのどんちゃん騒ぎ。ラストの『花』ではしっとりと。「全ての武器を楽器に」っていうメッセージそのままの、包容力を感じる人の良さそうな笑顔が印象的な沖縄のおっさんでした。

BRAHMAN
短髪っていうイメージだったTOSHI-LOWが、やけに髪を伸ばしてなでつけてるのがちょっと衝撃だった…。

しかしここで、AIRJAM2000の汚点・悪名高きアリーナ進入プチ暴動事件が起こってしまうのです。

今でこそサマソニなんかでも、入場規制がかかるのは茶半時だからどうしても前でみたいアーティストの時は、早めにアリーナに入っとくのが当たり前なんだけど、この時は入場規制に対する免疫が全くないわけ。ただでさえ血気盛んなパンクスたちでしょ。ネットよじ登ったりしてセキュリティをかわして次々にアリーナに入ってくる。この事態にブラフマンのライブも中断…。ライブそのものは良かったんだけど結果的に後味のよろしくないライブになってしまった感は否めない…。

WRENCH
今更ここで強調するまでもないんだけど、やっぱりあの夕焼けのオレンジと照明のライトによる暁光の中でのシゲさんの「全裸ででんぐり返し」は、AIRJAM2000を語る上では絶対に外してはならないハイライトって言っていいでしょ。会場のムードを一変させてた。もはや笑いとかとっくに通り越して、「すげぇ…」っていう羨望の眼差しが向けられてましたからねぇ。

HUSKING BEE
4人編成になったハスキンをこの時始めて観た。AIRJAM’97以来もう何度もこの人達のライブみてきたから、このときはあえて後方から眺めてました。コーラスが重層的になって、エモい。『欠けボタンの浜』をこのとき初めてLIVEで観たけど涙腺にがっつりきてしまいましたねぇ。

Hi-STANDARD
難波くんの「よっしゃ来い!」から怒涛のステイゴールド!

で、色々書こうかと思ったけど、以前スペシャでAIRJAM2000のハイスタのライブは放送されたし、それがYouTubeなんかでもみられるので、別にいいかなぁ、と。

ただ1こだけいうならね、『MOSH UNDER THE RAINBOW』はキラーチューンすぎるだろ!ってこと。曲始まった瞬間、知らないやつ同士が笑顔になって肩組んで周りだすんだよ!?こんだけピースフルな曲ってほかにあるの?しいて言えば『サライ』あたりが良い勝負するぐらいなもんでしょ!?しかもアリーナでぐるぐる周りながらもスタンド席のほうをチラッとみたら、スタンド席の人たちもみ~んな肩組んでるわけ!

正直この日は、朝から開演時間までに入場できなかったり、物販買えなかったり、入場規制やライブの中断があったり、みんなフラストレーション溜まってたはずなのよ。それでもこの曲が始まった途端、そんなの全部吹っ飛んでどこの誰だかわかんない奴と笑顔で肩組んで回ってる。自分なんて気がついたらでっかいサークルの中心でコサックダンスしてましたからねぇ…。普段そんなことするやつじゃ全然ないのに…。なんだかそういうネガティブなものを全部ぶっとばしてポジティブにしちゃう何かがこの曲にはあるんだよな~って感じた。

というわけで、色々ありすぎたAIRJAM2000も『MOSH UNDER THE RAINBOW』が終わると同時に花火がドーンと上がって大団円。会場にはエンディングの『LET IT BE』。これがまた余韻を残す旋律で、まぁ胸に響く響く。超余談だけど、自分の結婚式の時に、この時の余韻をイメージして、送迎の曲はこの『LET IT BE』を使わしてもらいました。はい、超余談。

振り返り

でね、いきなり嫌なこと言っちゃうけど、今まで書いてきたようにAIRJAM2000ってイベントとしてみると明らかに全体の統制がほとんどとれてなかった。あの日あの場に居た人はフラストレーションを感じた人も多かったんじゃないのかな?前のエントリーでも書いたAIRJAM'98が完璧だっただけに、違うイベントになっちゃったぐらいの感覚ありましたね。これ、今年のAIRJAM2011を考える上でも大事なことだと思うからあえて書くけど。

もちろんライブそのものは最高だったよ。多分'97の時の自分みたいにこのイベントで人生観が変わった人だってきっとたくさんいたはずだろうしね。

そういえば一番びっくりしたことがある。アリーナの真ん中付近にある柵のところに陣取って、下に荷物を置いて観てたんだけど、超不機嫌そうな顔した兄ちゃんが、人のバッグを、開けないまでも今にも手に取りそうな勢いでジロジロみてくるわけ。「なに?どうしたの?」って聞いたら、どうやら物販で買ったグッズが丸ごと置き引きにあったらしい…。結局その兄ちゃん、その後もずっと眉間にしわ寄せて人のバッグをみて回ってました…。

もちろんさ、グッズをパクったやつが一番悪いのよ。それはそうなんだけど、折角楽しみにやってきたイベントの貴重な時間を、こうして人に疑いの目を向けて過ごすのって悲しくない?まぁ自分もTHUMBのライブ観に行った渋谷AXで超気に入ってたMACKDADDYのJKパクられたことあるから、気持ちはわからんでもないんだけど。

こういうとこに、マナーの低下と、それが及ぼすちょっとしたフラストレーションの連鎖が、イベントそのものを止めかねないぐらいの負のエネルギーに増大していくという過程の一端を見た気がした。

とはいえこれらの事態を想定してなかった運営側が悪いとか、あるいはイベントのマナーをわかってないにわかファンが増えた、とかそういうことでもないんだよね。

あえて言うなら、これはAIR JAMというイベントのもつ性質上、必然だったってことなのかも。普通ならこれだけバンドとイベントがビッグになりゃ、ある程度決まったシステムにはめちゃったほうが楽なのよ。具体的には制作会社に丸投げしてマネジメントを任せるってこと。でもそれをしないで、参加するKIDS側に対してもDIYを求めた。だってそのほうが絶対楽しいじゃん。何もかも管理されてお仕着せのように言いなりになるよりさ。ただそれ以上に初めてのことが多かったし、人も多かったし、参加する方も与えられた状況で自分で工夫して楽しむリテラシーがまだなかった。

このAIRJAM2000の事態は、ハイスタがバンドをコントロールできなくなって11年活動を止めざるを得なかった背景としても象徴的な出来事だったと思う。多分これって構造的には近いんじゃないかな。もちろん当事者じゃないし断定なんて絶対できないけどさ。

こっから思うのは集団の持つエネルギーってのはちょっとしたことでネガティブに働くこともあれば、ちょっとしたことでポジティブな方向にむかって圧倒的なパワーを発揮することだってあるってこと。そのカギは参加する一人一人のDIYな行動の実践にある。

DIYってのは自分の面倒は自分で見るってことだけじゃなく、助け合いの精神や、与えられた状況で自分なりに工夫してとことん楽しむことだって含まれるんだよ。不平不満を言って人のせいにするよりも、自分で工夫して行動すりゃいい。そうすりゃどんな状況だって楽しめる。

さっき書いた『MOSH UNDER THE RAINBOW』じゃないけど、音楽には多様な人が不信や疑惑を超えてひとつになって笑顔になるパワーがあるわけじゃん。

3.11を経て、争ったりいがみ合ったりしてる他人とも手を取り合わなきゃいけない今だからこそ、ハイスタは復活する。AIRJAM2011に行ける人もそうじゃない人も、9.18がポジティブでドでかいパワーが生まれる、そんな一日なることを皆で願えたらいい。

と、ここまで書いてふとAIRJAM2011のチラシ見てみたら、ちゃんとRAINBOWが描かれてた!やっぱりね~。というわけでいよいよ11年ぶりのAIR JAM!みんなでMOSH MOSHだぁッ!



って、いっちいちエラソーに、おめぇ誰だよ?ってはなしだけどさ………。

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