You are not Logged in! Log in to check your messages.

Check todays hot topics

Search for Services:

Please Log in

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『思考の整理学』外山 滋比古  誤解を恐れるな!行けばわかるさ!

この本は20年以上前の本になるのですが、かなり前に日経新聞に、書店のスタッフが

「もっと若い時に読んでいれば…そう思わずにはいられませんでした」

というPOPをつけたところ、そこからバカ売れしたという記事が出ていました。いまではこの一文、帯になって出てますね。

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)
(1986/04/24)
外山 滋比古

商品詳細を見る


読んでみて、確かに「もっと若い時に読んでいれば…」とは感じましたが、それと同時に、強烈に

「でも今読んどいてよかった」

とも感じましたよ。

20年以上前の本ですが、今のWEBを通じた知的生産の時代を予言していたかのような内容に驚きます…。むしろ出てくる表現はちょっと古いかもしれないんですが、それがなんというか上手い具合に比喩のような形になってるように感じて、今読んでも何の違和感もなく頭に入ってきます。今梅田望夫さんが言っているWEB時代を生きていく考え方と非常に近いことを言っていて、この本の先見性の高さに驚きます。

■頭は知的生産の工場であり、思考の整理とは「いかにうまく忘れるか」である

私は自慢じゃないですがびっくりするぐらい忘れっぽい…。もう聞いたそばから、反対側の耳からすーっと抜けていくようにきれいさっぱりと忘れます。もう完全に私の頭の中の消しゴム状態です。もう周りからも呆れられるぐらいに…。

でもね、その「消しゴム」が頭の中の知的生の「工場」においては必須のものだったんです。

これまで頭は「記憶」する倉庫だという風に考えられてきました。今までは学校でもとにかく何でも覚え、頭に詰め込みなさいというように言われてきました。だから「忘却」というものに恐怖を皆が抱いていたわけなんです。

でも、今はWEB(本書では「コンピューター」と言っていますが)が全てその「記憶」を代用してくれている。むしろ人間の脳よりも性能は計り知れないほど抜群によくて尚且つ無限大の可能性を持っている。検索エンジンで欲しい情報のワードを入力すればいくらでも情報は出てくるし、パーソナルな情報ですら、ネットの「あちら側」に記憶をおいておけばネット環境さえあれば世界中のどこでも、すぐに記憶を呼び起こすことができる。

そうなると今まで学校で教えられた「記憶」するっていう行為は、もうほとんど意味をなさないんです。むしろそれに固執してたら何もできない人間になってしまいます。ちなみに本書ではそれを自力では空をとぶことができないグライダー人間と呼んでいます(自分で考えて自分で動ける人は飛行機型人間)。

じゃあ頭は何をするところなのかというと、その記憶や情報同士を組み合わせて新しい考えを創りだす、知的生産の「工場」の役目を果たす機関に変わってきたということなんですね。

で、その工場で新しい意味のある知的生産を行うためには、頭をクリアにしなくちゃいけない。つまりどんどん積極的に忘れる、「忘却」を推し進めていくということなんです。思考の整理の目的はまさにここにある。

「工場」でモノを創る時にベルトコンベアーの上に余計な部品があったり従業員の作業場が乱れていたら、良い品質のモノなんて絶対にできないですよね。頭の中の「消しゴム」は、頭の中の「清掃業者」だったんです。。うわ…何この陳腐なたとえ…。

でも、本当にただ忘れちゃうだけならにそれこそ全く意味がないので、必ず「記憶」に関してはすべてWEB(この本ではコンピューターといっていますが)に任せてしまうような仕組み作りをそれぞれが追及して、徹底する。それをしていけばいくほど頭の中はクリアになり、その情報同士がむすびついてより新しい考えが生み出され易い環境ができていく、ということですね。記憶する仕組みを作った上で積極的に忘れることがコツだったんですね。

だからといって生活に支障が出るほどの忘却をしてはいけないので、それは個々が注意しておく必要があり、私自身の物忘れの酷さを肯定することはできないんですが…。気をつけます…。

ですから今このブログも、その「記憶」の一環として書いているわけなんです。

■「個」と「拡散的思考」

「拡散と収斂」という言葉が出てきます。

「拡散」とは例えば十人の人が何かの話しを要約しようとすると結果は、すべての人が同じ答えを示すことは考えられない。1つだけの正解が存在しない、あるいは誤解は存在しないと考えるものです。

「収斂」とは、それとは逆に必ず1つ正解があると考え、それを見つけ出そうとする考え方であり、今まで学校ではすべて収斂性による知識の訓練を行ってきました。だから長い間学校教育を受けていると、すべてのことに正解があるのだという錯覚におちいってしまうのです。収斂能力だけを磨かれるからです。

本読む時の「拡散と収斂」についてこんなことを述べています。

自分の新しい解釈を創りだしていくのが、拡散的読書である。当然、筆者の意図とも衝突するであろうが、そんなことにはひるまない。収斂派からは、誤読、誤解と非難される。しかし、読み手において拡散的作用は表現の生命を不屈にする絶対条件であることも忘れてはなるまい。

P208より

筆者の意図などひるまない、ってのがいいですね!私も本なんて自分の都合のいいように消化しちゃえばいいと思うんです。それで自分が何か行動するきっかけとかパワーをもらえるなら。

自分の意見を持つということは確かに怖いことです。しかし拡散的思考こそが「個」の思考そのものであって、常にそこから新しいものが生まれるのです。例えばガリレオの地動説なんて拡散的思考のその最もたるものですよね。当時それを受け入れる人は誰もいなくて変人扱いをされてきたんですから。でもそれが今となっては当たり前のものになっている。歴史上の重大な発見なんて全て拡散的思考から生まれているんです。ですから自分が何かに対して純粋に何かを感じるのであれば、恐れることはなくただ自分を信じて、その考えの信憑性を追求していけばいいのですね。今の時代、他人と何か違うことを言ったからって殺されることはないし、自分と似たような思考を持った人は世界中のどこかに一人ぐらいはいるだろうし、その人とWEBを通じて繋がれる可能性だってある。

そしてなぜかここでアントニオ猪木の

この道をゆけば どうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし

踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ



の言葉が浮かんだのです。なぜだかわかりませんが…。自分の考えにビビってないで、とりあえずやってみろ、ってことと繋がったのかな。。。

話を戻して、やはりこれからの時代、答えをみつけだそうとする「収斂」ではなく、まずは新しい考えを生み出す「拡散」と、そこから「収斂」していく力がもとめられて行くのだと感じます。この考え方は衆人の知恵を集めることができるWEBの進化とあいまって今の時代の考え方として当たり前になってきていますが、このことを20何年も前にこのような解説をされていたことに驚愕の思いです。

■私やあなたがいる意味

人間にしかできないシゴトとコンピューターでもできる仕事があります。人間は自分で作り出した機械に仕事を奪われ、今後も奪われ続けていくのです。

その中で「私がいる意味」を考えなければいけないのです。

それは自己実現を追求するという意味でも、こんな時代を生きていくためのサバイバルする考え方という意味でも。

一時的な情報(事実)をただ覚えて伝えるだけではコンピューターの代用にしかなりません。というか、コンピューターに自分の価値を奪われてしまいます。真に意味のあることは、その情報が自分を通ることで、自分なりの組み合わせでいかに新しい価値が生まれるか、そしてどうそれを伝えるのか、、なのではないでしょうか。そしてこれが情報があふれかえっている今をサバイバルしていく唯一の方法でないかと感じます。言葉を変えると「ブルーオーシャン戦略」ということになってしまうんですけど。

転職コンサルタントの仕事としては、ただ求人に対して、求める人を横流しにするのではなく、いかに双方が見えていなかったニーズを引き出して繋げて、目に見えていなかったマッチングを実現するかという、自分が関わらなければ生まれなかった価値をもっと追求していきたいと考えました。それこそが私が今の仕事に従事する意味なのですから。



というわけで、本書は、特に物忘れがひどくて自分に自信がない人にぜひ読んでもらいたいでーす。。。忘れてもいいんだ、という筋違いの自信が持てます!

最近出たばかりの筆者の新作↓
知的創造のヒント (ちくま学芸文庫 ト 10-2)知的創造のヒント (ちくま学芸文庫 ト 10-2)
(2008/10/08)
外山 滋比古

商品詳細を見る
スポンサーサイト

COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

トラックバックURL:

    (copyボタンはIEのみ有効です)

※毎日見に来ている人がたくさんいるようですので再度掲載します。 ルーマニアの学生さんが運用しているlifehack系のブログRirian Projectで記載されている脳の回転を加速させる22の方法です。 22 Ways To Overclock Your Brain - Ririan Project 全部理論武装されて

暇人短剣符 | 2009.01.04

※毎日見に来ている人がたくさんいるようですので再度掲載します。 ルーマニアの学生さんが運用しているlifehack系のブログRirian Projectで記載されている脳の回転を加速させる22の方法です。 22 Ways To Overclock Your Brain - Ririan Project 全部理論武装されて

暇人短剣符 | 2009.01.04
« | HOME |  »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。