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『知性の磨き方』林 望 個人主義と志

「知性」ってなんだかすごくいい響きですよね。「知的」とか「インテリジェンス」なんてのも、自分にはないものって感じで、憧れを抱いてしまうわけなんです。

こちらの1冊は初版が96年なのでちょっと古い本なんですが、なんとなく手にとってなんとなく買いました。ですがこの本、ものすごかったです!自分の中ではもう座右の書として仲間入りを果たすレベルまで行ってしまうぐらいの大ブレイクな1冊でした!!!


知性の磨きかた (PHP新書)知性の磨きかた (PHP新書)
(1996/10)
林 望

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【メモ代わりに気になった所】

・学問

■「知性」とはなにか?→学問の「方法」を身につけること

■「方法」とは1つは、今までの人がどのような研究をしてきたかっていうのをトレースすること。もう一つは一つ一つの言葉にどのようなバックグラウンドがあるか、ということを細かに見ていくこと。そして総合として、どのように解釈できるかという判断が立ち現れる

■日本の職人の世界で、弟子には一切教えないという原則があるが、それは非常に正しいやり方

■福沢諭吉の言っていること「私の独立」に貫かれた思想を、もう一度見直してみる

■みんな否応なく会社や官庁の1歯車にさせられてしまって、ある日定年を迎えて呆然とする

■昔は若い人でも志があったなんて嘘。みんな若いころは何をしたらいいかわかないのがごく普通の青年達の心境。だから同じ学ぶなら、学問の正道、メソッドというものの基本を大切にしろ

■忙しい中にも、志を捨てずに、一生懸命、一つの勉強をいつもしていく。ちょっと広げて解釈してみれば会社の価値にすべて同化されてしまうことがないように。「私」というものをいつも捨てちゃいけない、ということ

・読書

■通俗小説に限ったことでなく、悪書などというものはない。どんなものであれ、その人にとってのモチベーションがあるのであれば、その本の存在価値はある。哲学の本を読む人が偉いとも思わなければ、通俗小説を読む人がくだらないとも全然思わない

■声に出して音吐朗々と耳へ刺激を与えることはとても素晴らしい教育効果を生む

■古典文学を、抑揚明瞭に声を励まして朗読する授業をすると生徒は目をリンリンと輝かして聴く。生徒たちは何も労せずして自動的にこれを読んだことになるし、そこでもう動機づけを与えることに成功している

・遊び

■1日24時間しかない時間を有意義に過ごすということは、常に自分自身の目的を持って生きること

■余暇は余暇にあらず、仕事は仕事にあらず、渾然一体となるような、何事にも、どんなに忙しくあろうとも、自分自身の楽しみの天地を持つ

■仕事、表現、家庭の生活すべてが相互に持ちつ持たれつつの関係で、24時間常に面白くないということはない

■個人主義とは孤独であるということではない。ただし個人主義は、人と自分は考え方も価値観も違うんだ、ということを互いに認め合った上で人付き合いをする。

【感想】

内容は「学問」「読書」「遊び」という3点から知性というものを論じているんですが、知性というほど何かお高くとまったようなものではなく、一貫して個人主義的な観点を貫いていて、その中で個々人それぞれが個人主義を取り入れてそれぞれなりの知性を身につけなさいということを述べているものです。

この本の特徴は、講釈筆記の形をとっていて、つまり筆者が語りかけてくるような文体で進んでいくわけなんです。だけども、結構荒い語り口なんですよこれが…。今まで本を読んでてこういうスタイルは、まま、あったにはあったんだけど、その中でも特に口が悪いというかね。なので初めはすごく違和感があって、なんでこんな口の悪いおっさんにこんな知ったような口きかれなきゃいけないんだとか思って、ちょっと腹立ったりとかしちゃうんですけど…。でも不思議としばらく読んでいくと逆にそれがここちよくなっちゃうんですよ!他の本が堅苦しすぎるんじゃないかってぐらいに思えるぐらい。これはまぁ自分の好みってものがあると思うんですけど、私にはよくあってる気がしました。ほんとにこのおっさんと会話しているみたいな感覚になってくるし、書いてある内容もすらすらと頭に入ってくる!これにはびっくりでした!

筆者はケンブリッジ大学客員教授と東京芸術大学助教授を経て、現在は作家活動に専念している林望というおっさん。いや普段ね、そんな会ったこともない偉い人に対して「おっさん」なんて失礼なことは絶対に言わないんですが…、この本を読むとね、良い意味で尊敬をこめてそんな風に言いたくなっちゃうんですよ、これがまた。

中盤の「読書」のところで、朗読や講釈、つまり本を読んで聞かせるということの重要性についてかなり強く論説しているんですね。国語の授業で、文章を読んだ感想がどうだとか、自分に似たような体験があるかとか、そんなことを話し合ったりするのはただの時間の無駄であって、本当に意味のある授業は、ただ読んで聞かせることだという風に力説している。

で、まさにここで述べられている読んで聞かせることの効用を、それを文章の「意味」を読み取って感じるのではなく、このおっさんの語り口調の文章を読んで、さも聞いているような、文章を読んでいるのに聞いているような、そんな感覚から、実感することができてしまったことに、ものすごく新鮮な驚きを感じました。。。

これ、狙ってやってたのか、たまたまこうなったのかはわかりませんが、これまで本を読んできた中でもあんまりない感覚だったんで、すごく頭を刺激された感があります。

こうして考えると、やっぱりオーディオブックの有効性ってものすごいんじゃないかと想像します。これまでまずは何か一つでも買って、聴いてみようって思ってたまま結局オーディオブックには手を出さなかったんですが、これは早速何か買って聴いてみようと思います!!!


「知性」とは世の中と主体的に関わり、自分の心と身体で物事の原則原理を得るということですね。で、それに決まったやり方などなく個々人が個々人の思うままに自分のやり方で身につければいいと。ただそれができるのは若いうちだけだ。だから若い頃に志をたてて、それを生涯持ち続けていくことの重要性を説いておられるのです。

ほんとに今読んでおいて良かったと、ほっとするぐらいに思える1冊です!!

筆者の作品で気になっている一冊↓
新個人主義のすすめ (集英社新書 (0427)) (集英社新書 (0427))新個人主義のすすめ (集英社新書 (0427)) (集英社新書 (0427))
(2008/01/17)
林 望

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