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創造の原初的な体験-『秘密基地の作り方』尾方孝弘

新年明けましておめでとうございます~!といってもこの記事は新年云々とは全く関係がありません。なんせ去年読んだ本の紹介ですから。

秘密基地の作り方秘密基地の作り方
(2012/05/12)
尾方孝弘

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本書『秘密基地の作り方』は、自我が芽生える頃の子どもが自分たちの空間を得るために友達同士で取り組む、特にオトコのコにとってはほぼ避けて通れない遊び「秘密基地作り」の場所選びから材料、作り方、そして遊び方までを解説した一冊です。のりたけさんの最高にユーモラスなイラストもマジ最高。

この本いいんですよ~。オトコのコなら誰でも持ってる幼い頃の秘密基地にまつわる思い出が蘇ってきてニンマリしちゃうし、実はその体験は創造の原初的な体験だったってことにも気づけちゃう。

それに秘密基地の「作り方」についての本なんだけど、別にゼロから作る場合だけでなく、良い場所を見つけて隠れてみたり、すでに誰かが作った秘密基地を発見してのっとるだとか、そういうとこまで「秘密基地の作り方」に含めてるのがいいんですよねぇ。

自分も小学生の頃、学校の裏にある山の中に、子どもが4人入ったらいっぱいになるぐらいの大きさの、誰かが麻で作ったイイ感じの小屋を発見したことがあったんです。しばらくの間誰も使ってなかったっぽくって若干ボロくなっていて、中は湿気がものすごかったんだけど、気にしないで放課後に友人たちを呼んできて、そこにもぐりこんでスルメだとか麦チョコだとか、家から持参した食料を食べながら喋ってたんです。しばらく夢中で喋ってて、ふと気がつくと、な~んかガサガサ物音がする…。あれ…おかしいぞ…と思って、懐中電灯で内壁を照らすと、インディ・ジョーンズよろしく蜘蛛やらナメクジやら何やらの生物達が大量に隙間もないぐらいビチーッと張り付いてやがるっ!!!それで全員サブイボたてながらうわぁぁぁって一目散に逃げ出したりとか………あったねぇ。

あと上級生が作ったであろう秘密基地を発見して、我が物顔でそこで遊んでたら、その上級生達がやってきてかなりマジで追いかけられたりとか。捕まったら確実にシメられるんで、もう泣きそうになりながらうわぁぁぁって全力で家に逃げ帰ったりとか………あったねぇ。

そういう忘れかけてた細かいディテールの思い出が蘇ってくるのもおもしろいし、ゼロから良い場所を発見してみんなでダンボールもらいに行って資材を運び込み、夢中になってせっせと王道の秘密基地作りをしてた思い出も蘇ってくる。

そういう子どもの頃の創作の楽しさを最近味わえてるかなぁ、と大人がふと自問自答したりする本としてもいいし、自分の子どもがそういう遊びを始めたときに存分に理解してあげられるようになるのもこの本の良さです。

最近、娘っことすぐ近くの公園に遊びに行ったんですが、その公園には、中心にでっかい樹が立っていて、その樹をぐるっと垣根が取り囲んでるんです。で、何度も行ってたのに全然気づかなかったんだけど、その垣根の中にほんと子どもがやっと一人進入できるぐらいの小さなトンネルが通ってることに、この間初めて気づいたのね。で、案の定、娘っこはそのトンネルの中を四つん這いになってどんどん進んでいくわけ。

それ見てて、あぁ、こんなふうに物理的に大人が入っていけない空間ってのがこの世には存在するのかぁ~、と当たり前のことに気づいたんです。そして子どもはその大人が入っていけない空間、等身大の空間ってのが大好きなんだよね。子どもだけの空間を縦横無尽に行き来する娘っこを見てて、できるだけその内側から見える風景や、いま感じている気持ちを忘れないでいて欲しいなと思った。

秘密基地を作るということは、なんの面白味もないように見える景色の中のちょっとしたスキマを見つけ出してその中に入り込み、今度はそのスキマの側から見慣れた景色を見なおすということなのです。身の回りにある世界を自分の(想像)力だけで作りかえること、という風に言い換えることもできるでしょう。それは、私たちが生きていく上でとても大切な力ではないでしょうか。それさえあれば、たとえこの社会の仕組みが完全に壊れてしまうようなことがあっても、完全に絶望する必要はないのですから。

勉強も大事だけどさ、やっぱり遊びを通じて何かを発見したり作ったりするおもしろさ、この感覚ってホント一生モンなんじゃないでしょうか~。それなのに、同時に忘れていってしまいやすいものでもあるんですよね~。この本はほんと大人にこそぜひ読んでもらいたいなぁ。
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