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辺境のキャリアと捉えなおし-『21世紀のキャリア論―想定外変化と専門性細分化深化の時代のキャリア』高橋 俊介

仕事もサッカーも「サイド(辺境)」の時代だよー。

21世紀のキャリア論―想定外変化と専門性細分化深化の時代のキャリア (BEST SOLUTION)21世紀のキャリア論―想定外変化と専門性細分化深化の時代のキャリア (BEST SOLUTION)
(2012/04/13)
高橋 俊介

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たまには真面目な本のご紹介。高橋俊介さんの新刊。キャリア開発・人事の分野では相当に著名な方ですね。

で、なぜこの本を取り上げたかというと、この本のなかに「辺境の仕事」に関する言及があって、これがもう超わが意を得たり!的な内容だったんで、虎の威を借りて一家言ぶちまけようってわけ。ちなみに「辺境の仕事」とは、「花形部署」とか「本部中枢機能」とか「首都圏」とかのいわば「中枢の仕事」に相対する「小規模部署」とか「末端機能」とか「地方」での仕事のことね。以下に長めに引用しちゃいます。

辺境の仕事は、大組織の中枢部門や中心部門と違って、ビジネスの単位が小さい。会社としても重視していない。おまけにノウハウの蓄積が低い。かつ小さい単位の仕事こそ、若い人が全体の目線で思い切ってできる。あえてそういう辺境の仕事に身を置くことで、小さくても自分なりの実績をつくり、自己効力感を形成する。それをベースにキャリアをつくっていくのである。
大組織の中枢部門や中心事業に若いころからずっといると、とくに今のように中高年層が多く、若年層が少ない年齢構成の時代には、若い人に対して、「失敗してもいいから、思い切ってやってみろ」という仕事はまず回ってこない。昔はあったが今は無理である。中枢事業はとくに失敗できない。おまけに、スキルも経験も豊富な先輩がたくさんいる。そういう中で、若いうちに全体を見渡せるチャンスがやってくる確率は非常に低い。そこに若い頃からずっといると、スキルは身につくし、教えてくれる人もたくさんいるだろうが、「キャリアコンピタンシー」、すなわち長期的に自分らしいキャリアを切り拓き続ける力と、自己効力感が育ちにくい。
また先輩や上司から、「仕事っていうのはこういうものなんだぞ」「うちの会社はこういうところなんだよ」と過剰に刷り込みをされて、結果的に「仕事観」が偏ってしまう。そうすると、想定外変化に適応し、企業全体が変革していくときの能力を低下させる危険性がある。
あえて辺境に身を置き、若いうちから自己効力感をもつことによって、内向き・過去向きではなく、外向き・未来向きの「仕事観」もバランスよく醸成することができる。その結果として、企業自体が変革していく時の適応力がついていく。もっといえば自分自身がその変革をドライブするほうの立場になっていく確率が高まる。

よく人事異動で、会社から重要とみなされていない部署や、地方なんかに異動させられたりすると「左遷だ…↓」とかやさぐれちゃったりしちゃいがちでしょ。でもね、それってやっぱりすんごいもったいない。むしろチャンスよチャンス。

高橋さんが言ってる通り、「辺境の仕事」って良くも悪くも管理が行き届いてない。けど逆に花形部署に比べて圧倒的に自由度が高く個人の裁量が大きいともいえるのね。だからその部署で求められている最低限の仕事を押さえた上で、会社の名前を使ってやりたいことが自由にできるんじゃね?と捉えなおすと、「辺境の仕事」って実はめっちゃ楽しいんだよ。

自分らしいキャリアとは、自分に向いた天職に出会うことではない。極論をいえば、仕事の内容にかかわらず、その仕事にどう取り組むのか、その主体性によって、その仕事が自分らしい仕事になるかどうか左右される。したがって、自分に向いている仕事が何かではなく、向いている能力発揮の仕方を探ることが重要である。

目の前の仕事に対してどう自分らしく取り組むかがカギになる。でも花形部署だと仕事のプロセスまでカッチリ決められて管理されてるでしょ。自分らしく取り組むなんてそんなの二の次じゃん。その点、辺境の仕事はそこまでガチガチじゃないから、プロセスにおいて結構自分のやり方を通せちゃう。それがうまくいくとがっつり自己効力感が感じられて、どんどんポジティブループが回ってくんだよ。

この「辺境の仕事」って色んなメタファーで使えると思うよ。例えばサッカー。サッカーって昔はマラドーナに象徴される真ん中至上主義で、一人の優れた司令塔が中心に居て、周りの奴らはそいつに合わせて動け!ってのが当たり前のように主流だったわけ。でも今や真ん中はプレッシャーがきつくてボールを取られるとカウンターの危険性も高いから、試合を組み立てるのはむしろサイド。WGやSBの時代。真ん中の司令塔さんのほうがサイドに合わせるようになったんだよね。

もっというと、会社単位の組織だけに限らず、生活圏としての「地方」、属性としての「マイノリティ」側とか色んなものに拡張できる考え方だと思うなぁ。

だからいま辺境に追いやられてると思う人は「俺が中央にチャンスボール送ってやるぜぇ!」ぐらいの鼻息の荒さでいいのかもよ。いまここの立ち位置の中に、中枢にはないチャンスの芽と自由に動けるスペースがあるんだから。そこに気づいたらもう超楽しいじゃん。自分の仕事・役割の捉えなおし、あるいは再定義、これ超重要だよ~。

キャリア自律とは一言でいえば、個人が継続的に自分の提供価値を定義し、再定義し、その結果として自分らしいキャリアに導いていくという概念だ。

キャリア自律は、自分のためにもやりがいのある自分らしいキャリアにしないと意味がない。かといって、自己満足で仕事はできないし、給料はもらえないので、世の中の環境がどんどん変わっていく中で、自分が社会や会社、顧客、周りの人たちに対して、価値提供していく、あるいは自分の立ち位置の定義、ないしは状況が変わったときに再定義を継続的にし続けることが自分らしいキャリアに導いていくことになる。



高橋俊介さんの他著書↓
キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか? (ソフトバンク文庫)キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか? (ソフトバンク文庫)
(2006/06/28)
高橋 俊介

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キャリア論キャリア論
(2003/06/13)
高橋 俊介

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