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本は時空を超えてやってくる-『昔日の客』関口 良雄

ふと、何気なく手に取ったその一冊は、実はあなたに逢いに時空を超えてやってきてくれたのかもしれません。

昔日の客昔日の客
(2010/10)
関口 良雄

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この本はお笑いコンビのピース・又吉さんがラジオで紹介していたのがきっかけで手に取りました。とある古本屋さんを営んでいた店主さんが書かれた随筆集で、絶版になっていた作品を夏葉社さんが復刻させたものです。

店に訪れるお客さんや作家さんとの本を通じた交流や日常の出来事が端正かつユーモラスなことばで綴られています。さして分量も多くない抑制のきいた文章の、その行間や余白の隅々から、本と人間への温かな愛情が次から次へと滲み出てきてそれがもうなんとも味わい深くて…。

人の手から人の手へ、古本の運命も生きている人間同様、数奇の運命を宿している。

いま手元にある『昔日の客』は新品の本で、古本ではありません。しかしながらこの本に込められた魂そのものは、古本が人の手を渡るようにして時空を超えてここにやって来てくれたのだと感じられてしまいます。

そして同じように、今まで何気なく手に取り、読んできた本たちも、実はたまたまじゃなく全て必然的にめぐり逢ったのかもしれない、そんなふうに昔日の本たちが急に愛おしく思われました。むろん本だけでなく、自分の周りに在るものすべて、一緒に暮らしている猫達も子供も何もかも、同じように自分のところにやってきてくれたんだと、とたんに身近に在るもの居るものに感謝せずにはいられなくなります…。

文章を書いた店主さん、それを本にした息子さんと三茶書房の編集者、さらにその本を現代版として復刻させた夏葉社の島田さん、ラジオで紹介したピース又吉さん。生きている時代も背景も異なるこれらの人々、一人ひとりの手や心を介していまこの本にめぐり逢った。願わくば自分もまた、顔も名前も知らないどこかにいる誰かに、この本を届ける連なりの一部になれたらいいなぁ…と、想いを馳せつつ…。

関連エントリー

本はひとつの人生で、人生は一冊の本-『レンブラントの帽子』バーナード・マラマッド

夏葉社さんの他の本も近々読もうと思います↓
上林暁傑作小説集『星を撒いた街』上林暁傑作小説集『星を撒いた街』
(2011/07/04)
上林暁

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関口良雄さんを憶う関口良雄さんを憶う
(2011/02/19)
岩波 蔵松、尾崎 一雄 他

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レンブラントの帽子レンブラントの帽子
(2010/05)
マラマッド

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