You are not Logged in! Log in to check your messages.

Check todays hot topics

Search for Services:

Please Log in

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本語は亡びない。だから日本は亡びない-『日本語は亡びない』金谷 武洋

日本はなぜ略奪がないかって、そりゃ、日本人が「日本語」を駆使する人たちだからですよ。

日本語は亡びない (ちくま新書)日本語は亡びない (ちくま新書)
(2010/03/10)
金谷 武洋

商品詳細を見る


「なぜ略奪ないの? 」=被災地の秩序、驚きと称賛―米

米国で、被災者の忍耐強さと秩序立った様子に驚きと称賛の声が上がっている。「なぜ日本では略奪が起きないのか」―。米メディアは相次いで、議論のテーマに取り上げている。
 CNNテレビは、2005年に米国で起きたハリケーン・カトリーナ災害や10年のハイチ大地震を例に「災害に付き物の略奪と無法状態が日本で見られないのはなぜか」として意見を募集。視聴者からは「敬意と品格に基づく文化だから」「愛国的な誇り」との分析や、「自立のチャンスを最大限に活用する人々で、進んで助けたくなる」とのエールも寄せられた

日本語の思想が、具現化しただけ

あの震災以来、世界中のメディアからわれわれ日本人の震災時における秩序だった行動特性に驚愕と感嘆の声が続々と届いているようです。

悲劇の中、日本に集まる世界の称賛

「300年に1度の大震災による大混乱の中で、日本人は冷静さを保ち、膨大な救助・復旧活動をまとめ、そして広く世界の称賛を集めている」

普段は気がつかないこうした日本の良さに気づき誇りに思いつつも、これは日ごろ私達が何気なく使っている「日本語」の思想が、ただ単に今回の事態を通して具現化しただけなのだ、とも言えそうですよ。

上に紹介した『日本語は亡びない』から、2つ引用します。

日本人は、その視点を「地上」に持つ庶民である。空を見ても、足はしっかり地べたに着いている。そして、その「地上の視点」を支えてきたものこそ、共生と共存の思想をその文構造に具えている日本語なのだ。

英語の代表されるSVO構文を基本とする言語の根本的な問題は、「S(主語)のO(目的語)に対する支配」へと繋がるということにある。すると、必然的に「S」には「力」と共に「正義」がしばしば与えられてしまうのが一番怖い。英語をはじめヨーロッパ言語の話者が何か失敗をしてもあまり謝らないのはそのせいである。日本人は、個人でも国家としても謝ってばかりなのは、基本構文が「述語一本立て」であることと無関係ではない。西田幾多郎が喝破した様に、述語とは主体も客体も含まれている「場」なのだ。悲しき学校文法で教えられるように、SVO分から主語(S)や目的語(O)を省略したのが述語だと思うのは大きな間違いである。日本語の文は「地上の視点」が基本の立ち位置で、人類はどこかで繋がっているという共存・共生を前提とする。切り離すばかりの英語とは逆方向の思想なのだ。

日本語は、文構造に「下から目線」を具えている

この本によれば、英語の構造は主語から目的語につなげる厳格な形式が存在しますが、それはしばしば主語に対して「こうあるべき」という「上から目線の正義」が与えられてしまうのだそうです。

それに対し日本語は、主語や目的語がなくても成り立つ余白の多い言語です。それ故に言葉をかける相手への共生・共存の思いを表す「下から目線」が介在するのだそうです。

例えば英語なら「I Love You」でないといけないものが、日本語では「私はあなたを愛してる」とまで言わなくても、「愛してる」だけで十分です。私はあなたに問いかけている、っていうニュアンスが「愛してる」の一言に十分含まれるんです。

日本語と日本は、必要とされている

というわけで、世界から称賛される日本人のつつましやかで秩序だった行動特性とは、つまり上に述べたような「日本語」に根差す共生・共存の思想によるところが大きいのです。

実は多くの国で日本語は学ばれている、という事実を明らかにし、それゆえに英語が国際共用語となりつつある現在においても「日本語は亡びることはない」としています。それは世界にほとんど類をみない、共生・共存の思想をその文構造に具えている日本語が、特に必要とされているからなのです。

今回の震災のような苛酷で困難な状況におかれたときこそ、この思想を明確に示すチャンスとも言えるのです。したがって現状がどんなに苦難を伴う状況であったとしても、それゆえに日本が亡びることはないのです。

「シンタックス(=文の構造)」こそ意識下の思想の型である。

スポンサーサイト

COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

トラックバックURL:

    (copyボタンはIEのみ有効です)
« | HOME |  »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。