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『どうぶつサーカス はじまるよ』西村敏雄 不完全なサーカスの完璧なおもしろさ!

最近子どもに絵本を読み聞かせしているんですが、最近読んだなかでも特に独自で異質な魅力を放つ絵本のご紹介。

どうぶつサーカス はじまるよ (こどものとも絵本)どうぶつサーカス はじまるよ (こどものとも絵本)
(2009/11/04)
西村敏雄

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「どうぶつサーカスはじまるよ」と題されたこの一冊。内容は表紙のアザラシ君が進行を務めるどうぶつサーカスのSHOWを次々と堪能していくものです。例えばライオンの火の輪くぐりやワニの組み体操、馬のダンス、そして怪我をしたサルの代わりに観客のなかから選ばれたブタくんが見せる渾身の空中ジャンプ!

一つ一つの見世物の後に観客たちが「パチパチパチ~」と拍手を必ずしてくれるので、読み手も子どもも一緒に拍手しながら加速度的にどうぶつサーカスの世界にのめり込んでいってしまいます!

と、別に内容だけ言えばどうってことない作品だと思うんですが、これがまたなんとも言えない独特のシュールな味わいを湛えているんです。

例えばヘタうまなタッチの絵がおとぼけすぎて良いんですよ~。火の輪くぐりでジャンプしているライオンや、観客のなかから選ばれて無茶振りされたブタ君の空中ジャンプの際の表情の無表情さ…。笑いますよ…。それにライオン君、たて髪が少しチリチリになっちゃってるし。ブタ君も「そりゃー、おかあさ~ん」とか言いながら飛んでるし…普通ならシリアスになるような場面でも、どこかすっとぼけていているんですね。

そして読み終えて裏表紙を閉じたそこには、次の街まで移動するサーカス団のバスにちゃっかり乗り込んでいるブタ君が!

ここで考えられるのは3通り
①ブタ君はもともとサーカス団の一員であり、観客から選ばれたのは盛り上げるための演出であった
②ブタ君が成功体験に気をよくして自らサーカス団に入ってしまった
③ブタ君のこの講演での土壇場の活躍に、サーカス団側からぜひウチの一員になってくれと入団をオファーした
いずれにしても子どもにとって、本を閉じてからも想像のなかで物語は進んでいくような、小憎い構成になっています。

こんな感じで、完璧な演技をしなくてはならないサーカスという見世物なのに、どのページにも不完全さというかつっこみどころのようなもの、つまり“ほつれ”が確実にあるんですね。その“ほつれ”自体のシュールな面白さと、“ほつれ”をあえて入れ込んでる作り手の頭の良さを感じてちょっと怖くなるぐらいなんです。

これ読んでると、可笑しいとも違うし、面白いとも違うし、楽しいとも違う、なんだか上手く言語化できない意識下の微妙な心の動き・感触が感じられてしまうんですよ。微妙すぎてイマイチかっちり当てはまる言葉がみつからないんですけど。

ただ、なんかこの本好きなんだよな~ってことだけはハッキリと自覚できます。まぁこんなこと言いながら思索にふけるのは大人の勝手で、子どもは純粋に読んでいて楽しいかどうか、なんですけどね。とにかくおススメの絵本です!


どうぶつサーカス はじまるよ (こどものとも絵本)どうぶつサーカス はじまるよ (こどものとも絵本)
(2009/11/04)
西村敏雄

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もりのおふろ (幼児絵本シリーズ)もりのおふろ (幼児絵本シリーズ)
(2008/03/10)
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もじもじさんのことば劇場 オノマトペの巻もじもじさんのことば劇場 オノマトペの巻
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