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『ロックで独立する方法』忌野清志郎 「独立」という名のエッジ

ロックで「成功」する方法じゃなく、ロックで「独立」する方法、というこのタイトル。

清志郎さんにとっての独立とは「とにかくひとつずつでも『自分で決められること』を増やしていく一連のプロセスである」とあり、これを体現し続けることが本当の成功なのだ、というメッセージが貫かれている一冊です。

ロックで独立する方法ロックで独立する方法
(2009/07/29)
忌野清志郎

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清志郎さんは本書でこれまでの人生で4つの段階での「独立」があったと述べています。
①RCとしてバンド活動を始めることによる親や学校、周囲からの独立。
②RCごとプロダクションを設立した第一期独立。
③忌野自身の個人事務所を設立した第二期独立。
④さらにそれと前後してRCそのものからの独立。

これらのすべての段階を振り返り、それぞれの過程で、どのような思考と感情で行動してきたのかが本人によって語られています。特に第四章、五章の「『業界』からの独立」で語られる、音楽業界がいかにバンドの音を、金と数字に置き換えようと蠢く輩の集まりなのか、そしてその環境の中で何を学んだか?という部分は、なかなかスリリングでロックです…。

本書を読んで感じるのは、清志郎さんは「独立」という思想を基盤として、常に相反する概念の接点である界面を綱渡りのようにバランスをとりながら妥協せず一歩ずつ推し進めてきた人であった、ということです。

アヴァンギャルドに走るのはイヤだ、売れないし、だけど、たとえ売れるとしても、ポップに流れて売れセン狙いになるのも絶対イヤだ、と。そういうジレンマの中で揺れ動きながら、自分たちだけのスタイルやオリジナリティを模索していくしかなかった。


ロックがビッグビジネスになってきたプロセスも、結局いろんな価値が数字に変換されてきたプロセスだからね。いろんなものがなにもかも「数字の世界」に取り込まれていく。もちろん商売なんだから損得勘定は絶対必要なんだけど、だからこそ「ここから先は損得抜きで譲れない」っていうものを持っていないと、あっちの世界にどんどん取り込まれていっちゃうんだ。

独立というのは、そういう世界からの独立なんだよ。そこが難しい。

音楽性におけるアヴァンギャルドとポップのバランス…。一人でやることとシステム化のジレンマ…。数字の世界と純粋な情熱のあいだ…。

音楽の世界のあらゆる局面で生じるそうした相反する概念。その界面を、勧善懲悪などといった2者択一ではなく、あくまでも自分だけのバランスを模索しエッジを研ぎ澄ませ続けた男。それが独立したロックンローラー忌野清志郎の本質ではなかったのかと感じる次第です…。

タイトルの「ロックで」の部分には他の何かが入ったっていいはず。清志郎ファンのみならず今自分が置かれている環境の中で、たとえば好きな事を追求したいけど食い扶持も稼がなきゃいけない…、とか、そんな相反する葛藤がある人には必ずやヒントになる一冊だと思います。

本書で紹介されている「うしみつ時に降りてきて出来た」曲↓


忌野清志郎の世界忌野清志郎の世界
(2009/08/22)
忌野 清志郎

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(2006/06)
忌野 清志郎

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