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『こゝろ』夏目 漱石 人のこころの深淵さ…

夏目漱石自身が「人間の心の研究をする者はこの小説を読め」と広告に書いたといわれる、日本文学史上の傑作の一つ『こころ』。国語の教科書にも載る国民的作品ですね。

今までなんとなくスルーしてきましたが、曲がりなりにも心理学部を卒業し、キャリアカウンセリングという「心」と密接に関わる職業についている者として、これ以上読まずには済ましておけない、という押し出されていくようなところてん感覚を明確に自覚しつつ、今回項をめくったのでした。

こゝろ (角川文庫)こゝろ (角川文庫)
(2004/05)
夏目 漱石

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と、いってもこの作品についての批評というのはこれまでに散々されつくしている感がありますので、あらすじもすっとばし感想も簡単に…。

読み取ったテーマは「死」と「罪」と「人のこころの深淵さ」。特に濃厚に感じられたのが「人のこころの深淵さ」。

作品を構成する3部の章。その最後の章「先生と遺書」の部分では、これまで明かされなかった「先生」の心の内面が、遺書によって明かされます。われわれ読者は遺書を読む「私」の目を通じてそれをのぞき見ることができるのです。しかしそこにはどこまでも果てしなく続く暗い谷の底をのぞき込むように、人のこころの闇の深さと、谷底から吹き付けてくる冷たい空気にただただ薄ら寒さを感じるのみなのです。

先生は自分のこころの闇の一部を文章に残すことで、外界に吐き出すことができた。しかし、それをせずに死んでいったKは…?Kが何を思い、どんな苦しみを味わい、どんな虚無感にさいなまれたのか…?

その内面は、どれだけ考えても、どれだけ想像を思い巡らせてみても、Kのこころの内面をそのまま取り出すように理解することは永遠に不可能なのです。

それはこの話しが特異なものであるからなのではなく、われわれ人という生きものが持つ普遍性なのです。

そのことを、ただの理屈としてではなく、「私」の視点で体験できる。こころと身体に刻み込まれるかのような重厚かつ濃密な読書体験ができるという点で、やはりこの作品は日本文学史上の傑作と認めざるをえません…。

取り急ぎ読まないとマズイ漱石作品↓
三四郎 (新潮文庫)三四郎 (新潮文庫)
(1948/10)
夏目 漱石

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それから (新潮文庫)それから (新潮文庫)
(2000)
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門 (新潮文庫)門 (新潮文庫)
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