You are not Logged in! Log in to check your messages.

Check todays hot topics

Search for Services:

Please Log in

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『からだのメソッド-立居振舞いの技術』矢田部英正 自然な身体感覚を養う


人のたち振る舞いが周囲に与える印象は、姿形ではなく、身体感覚、つまりその人が体の内部にどのような感覚を持っているのか、が、より強く伝わり印象を残すのだそうです。

この本にはその〝身体感覚〟を養うためのメソッドが盛りだくさん。そしてすぐに実行できる。というよりも読みながら実践できて、自然な身体感覚を得られます。

からだのメソッド-立居振舞いの技術からだのメソッド-立居振舞いの技術
(2009/05/12)
矢田部英正

商品詳細を見る


〝身体感覚〟にとって重要なのは骨。

骨は解剖学的な実態のあるものですが、実際に身体を正確に配置しようとするときには、自分の骨を目で見て確認することはできません。したがってメソッドの上では、自分の骨を的確にとらえる「身体感覚を養うこと」が基本になります。

例えば、「背筋はのばさない、胸を張らない」という章では、背筋を自然な状態にするために、「頭を背骨の上に乗せる」「猫背の治し方として背筋をのばそうとするのではなく、肩を広げるようにして治す」などと書かれています。

従来「姿勢を良くする」という行為には、どうも反るように胸を張ってその姿勢を保つ、我慢する、というイメージがあります。

本書では、胸を張りすぎると腰に負担がかかり逆によろしくないとして、あくまでも自然な姿勢を意識させる、上記のようなゆるすぎず厳しすぎない程よい方法を教えてくれます。

少し前に持病の腰を痛めた際に、体に歪みが出てしまいました。腰から上の上半身が真っすぐ伸びずに右に傾いてしまうのです。骨盤が左にボコッと出た状態になり、歩いていて明らかに骨格の不均等な配置が、他のさまざまな骨や筋肉、神経に負担をかけていることがわかり、普段の倍以上疲れました。

このことによって普段ほとんど意識しない立ち上がる、歩く、坐る等というちょっとした行為にも、からだ全体の骨が連動しながらバランスを保ち、ひとつの動きを形成していることを強烈に意識させられたのです。

そんなタイミングで本書を手にしたこともあり、今や家や仕事場はもちろん、通勤時やボーっとしていた時間でさえも、身体感覚を整えるようにからだとの対話を行っています。

本書では、立ち方、歩き方、坐り方、だけでなく、食の作法や、呼吸法、着物や下駄での動きにまで解説がなされていて、その背景にある古くから日本人が培ってきたからだに対する美意識と合理性すらも理解できる内容です。書かれているメソッドの即効性はもちろん、奥深さも感じさせてくれるのです。

また文章も、書き手の佇まいの美しさが伝わってくるかのような美文。そのしなやかで凛とした文章を目にするだけでも自然とからだに張りが出るような心持ちになるのです。その文章だけでも一見の価値があるかもしれません。

身体の内部から聞こえてくる自然のはたらきは、はじめは「小さな異変」「小さな動き」として信号を送ってきます。注意深く、丁寧に、耳を傾けるとき、「内なる自然」をどのようにあつかえばいいのか、からだが自然と導いてくれるようになるでしょう。敬意を持って、大事にその感覚を育むときに、自然は豊かに実を結び、誰の内にも本来そなわる自然の輝きが充ちて、その人の「居住まい」「佇まい」となることでしょう。



美しい日本の身体 (ちくま新書)美しい日本の身体 (ちくま新書)
(2007/01)
矢田部 英正

商品詳細を見る


たたずまいの美学―日本人の身体技法 (中公叢書)たたずまいの美学―日本人の身体技法 (中公叢書)
(2004/03)
矢田部 英正

商品詳細を見る
スポンサーサイト

COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

トラックバックURL:

    (copyボタンはIEのみ有効です)
« | HOME |  »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。