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『生きて死ぬ私』茂木 健一郎 自分という名の宗教

脳〝科学〟というアプローチながら、
科学を超え、宗教的概念にまで広がるを見せるほどに
広く深く、人間という生き物を考察していく一冊です。

生きて死ぬ私 (ちくま文庫)生きて死ぬ私 (ちくま文庫)
(2006/05)
茂木 健一郎

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ここのところの脳科学の第一人者といえば、
九十九(つくも)……
じゃなくって、、、茂木健一郎さんでしょやっぱり!

その茂木さんが、命というものを
「脳」「時間」「意識の変性状態」
「生まれてこなかったもの」「宗教」「メタ」などの
幅広い題材から多角的に考察されています。

この本は元が1998年の刊行で、
茂木さんが33歳の頃に書かれたものです。

この本、何やら他の著書とは
若干雰囲気が違いまして、
文庫化によせてのあとがきでも、
「この時期にしか書けなかった」
と回顧しているほど
子どもの頃のちょっとしたエピソードなどが
ふんだんに綴られていて
パーソナルかつ内省的な文脈が
なんとも印象的なんです。

そして、「今生きている命」に限らず、
「生きられなかった命」に対する
優しさと温かさに溢れた一冊でもあります。

その中で特に興味深かったのは、宗教のこと。
といっても、ここからの考え方については人それぞれ、
さまざまですから、あくまでも私個人の備忘録として
留めておくものですが…。

正月には初詣に行き、
結婚はキリスト教で、
葬儀は仏教でやり、
クリスマスを祝うという
日本人の宗教習俗は、
時に節操がないと批判される。

初詣には、「清め」、「決意」、「祈り」
といった感情が込められている。
一方、キリスト教式の結婚には、
「誓い」や「絆」といった思いがこめられている。
そして、仏教式の葬儀には
「解説」や「極楽浄土」といったイメージが
結びついている。
日本人はこのような異なる宗教的感情を、
それぞれ適したフォーマットで表現しているだけだ。
私には、このようなやり方は、既成の宗教のように、
本当は存在しない偽りの体系性=フィクションを
強制するやり方よりも、ある意味では
先進的だと思われるのだ。

私もこの日本人の姿に象徴される、典型的な
多宗教的行動をとっています。

よく考えるのですが、自分にとって宗教的信仰の対象、
自分の生涯をささげるものは、~教みたなものではなく
「自分」という名の宗教でなければいけないのかな、、、
と思ったりします。

ある宗教を“盲目的”に信仰するということは、
自分自身の人生におけるひとつひとつの判断を
全て自分以外のものに求めることになる様な気がしています。

仮にどんなに尊敬できて、
この人の言うことは120%間違いない
という存在がいたとして、
その人に対して盲目的に傾倒し、
その人にすべてを委ねてしまうのは
ちょっと怖いことのように感じています。。

その人が身近な人であろうが、
自分が勝手にロールモデルだと思って
慕っている著名人でも、なんでも構わない。
とにかく、その人の素晴らしいと感じる部分や、
思想なり哲学なりを
どうやって自分に取り入れるのか?
と考えるべきなのかなと。。
そんなスタンスです。

マイケルジャクソンの死後、
世界中で後を追う人々がいて、
日本でもX-JAPANのHIDEが亡くなったときには、
後追い自殺が問題になりました。
それは、自分のすべてをその対象に
ささげてしまったからですよね。

ですから尊敬すべき対象とは、
自分という名の宗教を構築するために
教えを請う存在であり
聞こえは悪いかもしれませんが
時には都合良く取り入れる、
という存在として位置付けることが
必要なのかもしれません。

本当に自分のすべてをささげるべき宗教とは
「自分」でなければいけないんじゃないかと
そんなことを考えてしまいました。

と、いってもここら辺の考え方は
人それぞれですからね。。。

脳の問題をきわめていけば、
最終的には人間にとって宗教的なものは何なのか、
なぜ、人間は宗教的なものを必要とするのか
ということが少しはわかってくるはずだ。

宗教的なものを追及することは
自分を追及することなのだと考えれば
脳に興味を持つとは
やはり自分に興味を持つということなんですよね。

そんなとりとめのないことを色々と考えたりしてしまう
哲学的で内面に向かう深みを持った本でした。

ビジネス本やノウハウ本、
教科書的な本なんかよりも、
この本のように
濃厚なアカデミックな知性の土台の上に、
それを人間的な感性や、
情緒的、感情的な文章で伝えてくれる、
タイプの本が好きなのかなと再確認。

茂木さんは科学的なバックボーンだけでなく、
音楽や美術などの芸術的文化に造詣が深いんですよね。
簡単に言えば左脳的な理論構築と
右脳的な感性溢れる表現力。
この二つが折り重なって、
難しいことを言っていても感覚的に理解でき
心に余韻を残してくれるんですよね。

真の教養人とはこういう人なんだな~と感じています。
茂木さんの啓蒙的な姿勢と
教養人たるあり方を
盗ませて頂くべく
ロールモデルとして気にかけているのです。

今、読んでいる本↓
すべては音楽から生まれる (PHP新書)すべては音楽から生まれる (PHP新書)
(2007/12/14)
茂木 健一郎

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その他著書↓
脳を活かす生活術脳を活かす生活術
(2009/02/28)
茂木 健一郎

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「脳にいいこと」だけをやりなさい!「脳にいいこと」だけをやりなさい!
(2008/11/07)
マーシー・シャイモフ

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