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『自分の仕事をつくる』西村 佳哲 「つくり方をつくる」から始める

最近もっぱら、「仕事に自分を合わせる」のではなく、「自分に仕事を合わせる」にはどうしたらいいだろう?ということをずっとずっと考えています。

たまたま手に取ったこちらの本でしたが、それと全く同じ問いをなげかけ、一つのあり方を示してくれており、今の自分にとって非常に得るものが大きい一冊でした。

自分の仕事をつくる自分の仕事をつくる
(2003/10/01)
西村 佳哲

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「いい仕事とはなにか」「それはどのように行えるのか」そして「仕事を〝自分の仕事〟にするためには、何が必要なのか」という3点の観点から、働き方研究家である筆者が実際に「自分の仕事」をしている人々のもとへ出向き見つめてきたことを筆者の考えも交えながら報告してくれているものです。

その中に「自分の仕事」をつくるための方法論として非常に興味深い例があったので長いですが引用します。

佐藤雅彦

彼は広告代理店・電通のCMプランナーとして、無数のヒット作品を手がけた。しかし、最初からクリエイティブ部門でその手腕を磨いていたわけではなく、31歳までは販促部門でスケジュールや見積もり管理といった、一般職の仕事に従事していたという。しかし思うところあって社内試験を受け、それに合格。クリエイティブ部門に転配属されたが、年齢が高い割に実績も経験もない彼には仕事の声がかからない。周囲も遠慮してしまうのか、下働きすら頼まれない。
 しかし彼は気にすることなく、CMをつくったことのない自分がCMをつくる、そのための方法をつくりだす作業に取り掛かった。
 彼は社内の資料室へ通い、世界中のCMに目を通して、その中から自分が面白いと思うものをビデオテープにまとめ始める。じきに、自分が魅力を感じたCMには、共通するいくつかの規則(ルール)があるとことに気づくようになった。この作業は3ヶ月ほど続けられ、結果として佐藤氏は。面白くて印象に残るCMに共通する23種類のルールをまとめるに至ったという。
 その後のヒットCMのほとんど全てが、この時にまとめたルールによって作り出されたものだと語る。

興味深いのはまず「スキル」ありきからスタートするのではなく、まずは自分の「魅力を感じたCM」という「自分の感覚」からスタートしていること。そしてその感覚を集結させて丁寧に一つ一つ探っていき、共通するものから自分なりの方法論を練り上げていること。

仕事を自分に合わせようとするなら、まずは自らもこの作業に取り掛かることです。自分の好きなもの、感動するもの、凄いと思うもの、それらを並べて共通点を見出す。その本質的な何かを捕まえることが「自分の仕事」の入口かもしれません。

仕事に自分を合わせるのではなく、自分に仕事を合わせるにはどうしたらいいだろう?それは自分の感覚から「つくり方をつくる方法」を抽出することなのでした。


この本はデザイナーさん等を中心としたクリエイティブな人々の仕事ぶりを主に集めたものですが、どんな仕事にでもあてはめることができる普遍的なメッセージを放っています。

あとがきには「いい仕事」は「あなたは生きている価値があるよ」と肯定してくれているものなのだ、という一文がありますが、これを読んでクロマニヨンズ甲本ヒロトが言っていた「ロックンロールの感動は自分の存在を許すものだと思う。「生きてもいいんだよ」ってロックンロールが僕に言ってくれているんだ」という言葉を思い出しました。「ロックンロール」が「いい仕事」に置き変わっただけで全く同じことを言っています。

「人間を無条件に肯定するいい仕事」をする。自分が好きなものの中にはそんないい仕事をする人が放つ魅力、というものも含まれているようですし、それと共に自分自身が追い求めているものもそれなのだと気づきました。

この本自体がそんな無条件の肯定のメッセージを届けてくれているような「いい本(仕事)」でした。

関連エントリー

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『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』西村佳哲 つながって生きていく

『自分をいかして生きる』西村佳哲 今この瞬間の衝動に従う

文庫バージョン↓
自分の仕事をつくる (ちくま文庫)自分の仕事をつくる (ちくま文庫)
(2009/02)
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