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『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』ダニエル・ピンク コンセプトの時代には自分のシンフォニー奏でろ!


以前『フリーエージェント社会の到来』ダニエル ピンク 未来は女性と子供の手の中というエントリーで感想を書いた『フリーエージェント社会の到来』の筆者ダニエル・ピンクが2006年に出したこの一冊を読みました。前回のフリーエージェント時代では相当なインスピレーションを受けまして、ならばこちらもといった流れで手に取ったわけです。

しかしながらこの本、絶っ対に読んだほうがいいです!!!

2006年に出版された1冊ですが、2009年現在のこの不況下にこそ、本当にこの本で述べられている新しい時代の解説と、その時代を生き抜いていく資質を得ることは、もう間違いなく必須条件です!今の不況下において身につけるべき考え方と行動の方向性がすべてこの本で得られます!

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
(2006/05/08)
ダニエル・ピンク

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【気になった所】

◇訳者解説

■これからは創造性があり、反復性がないこと、つまりイノベーションとか、クリエィティブ、プロデュース、といったキーワードに代表される能力が必要になっていく

■知識をもっていることより、多くの人の意見を聞いて自分の考えをまとめる能力、あるいは壁にぶつかったら、それを突破するアイデアと勇気を持った人のほうが貴重⇒これからは「大いにカンニングしろ」という時代

■日本人は「類は友を呼ぶ」で、同じような発想をする人間だけで群をなしてしまう。それではだめだ。自分とはまったく対極的な人と仲良く色々なことを話し合って物事を創造していく。頭が〝片利き〟のひとは、こういう人間関係の工夫によって付加価値を高めていかなくてはならない。

■21世紀とは、コンセプトの時代とか、優れた個人のもとで企業が栄える時代だ

◇第1部 「ハイ・コンセプト」の時代

■左脳はカテゴリーに、右脳は関連性に焦点を絞る

■二つの脳半球はオーケストラの二つのパートのように協力し合って働いている。

■「目的や意義の追究」が、私たちの生活に不可欠なものになっている。世界中の人々が「日々の生活」に重きをおくのではなく、「より広い視野をもって人生を捉える」ようになってきた

■今の仕事をこのまま続けていいか‐3つのチェックポイント
1.この国なら、これをもっと安くやれるだろうか
2.コンピュータなら、これをもっとうまく、早くやれるだろうか
3.自分が提供していものは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか

■今、私たちはアート・ビジネスの世界にいるのだ。

■人は年を重ねるにつれて、生活の中に「目的」「本質的な満足」「超越」といった、それまでのキャリアを築き、家族を養うあわただしさの中でなおざりにしがちだた特質を重視するようになる

■「文化創出者」は全体像をみようとし、物事を統計的にまとめるのが得意。また、他人に共感し、思いやりを示すことや、話し手の立場になって考えること、個人的な体験や一人称の物語を重要な学びの手段と考えること、思いやりの倫理をもっていることを価値あるものと考える

第2部 この「6つの感性(センス)」があなたの道をひらく

■私たちは皆、デザイナーにならなければならない。

■「デザインとは、その本質だけをみれば『ニーズを満たし、生活に意味を与えるために、先例のない新しいやり方で自分たちをとりまく環境を形作る人間の本性と定義できる」

■デザインは、古典的な全体思考能力だ。「実用性」と「有意性」の組み合わせである

■人々がデザインに対する感覚を磨けば磨くほど、「世界を変える」という究極の目的のために、デザインをもっと用いることができるようになる

■優れたデザインとは、テクノロジー、認知科学、人間のニーズ、そして美を組み合わせ、今までそれがなかったことに世界の誰もが気付かなかったかのような物を無から生み出す、ルネッサンスにも似たものなのです

■市場において製品を差別化できるものは、デザインをおいてほかにない

■観念的にいえば、人間は論理を理解するようにはできていない。人間は物語を理解するようにできている

■豊かな時代においては、個人的な物語がより重要に、そしてより急を要するものになるだろう。多くの人がもっと自由に「自己と人生の意義」を探求するようになるからである

■現代の生活は、うんざりするほど選択肢や刺激があふれているので、物事の全体を捉える力、つまり、本当に重要なことを見極める力が、個人の幸福を追求するうえで決定的な強みを持つ。この「調和(シンフォニー)」の能力を理解し、高めるための最良の方法は絵の描き方を学ぶことだ

■右脳の活動を左脳が認識していないときにこそ、頭は物事の関連性を自由に捉え、それらを全体像へと統合することができる

■絵を描くことは、「関連性をみること」。関連性が一体化したとき、全体が作りだされる

■パターン認識力=全体像を捉える事で、周囲を取り巻く多種多様の情報から意義のあるトレンドを選び出し、将来に向けての戦略的思考ができる力

■ユーモアは「人間の知能の最も高尚な形での表れだ」

■生きがいを見出そうとするその意志こそ、「コンセプトの時代」における、不可欠な資質だ

■「生きるという行為は、まさに幸福を目指している」ダライラマ

■精神性そのものが、ビジネスとして成長し続けている。生きがいを追求しようとする人々の「既成の概念を超越したい」という渇望を満たす手助けをする事業である

■「生きがい。目的。深い人生経験。これらの特質を求める消費者の声が高まっていることを理解する

■自分の最も得意とすることを知り、それを自分よりも大きな何かのために活かす

【感想】

はい、気になった所のボリューム多すぎです。これでも削ったほうなんですけど…。それにしてもこの本、あの大前研一さんが、翻訳を依頼されて2つ返事でOKしたのもうなずけます。

内容を簡単に言うと、これからの時代は「コンセプトの時代」であるということを解説しています。農業、工業、情報の時代を経て物と情報が豊かになった現代において、次に人は物の豊かさではなく「人生の意義」や「共感」を求める時代になっていく。それが「コンセプトの時代」。そんな時代では「クリエイターや他人と共感できる人、パターン認識ができる人、物事に意味を付加できる人」が活躍するのだと。

脳科学的にいえば、細部を捉える左脳ではなく、全体像を見る右脳思考にシフトしていくのです。もっといってしまえば単に右脳思考だけが求められていくのではなく、左脳と右脳の両方の橋渡し、つまりミクロとマクロを同時に表現する集約していく視点をもたなければいけなくなるとのことです。

前回『フリーエージェント時代の到来』の感想として「未来は女性と子供の手の中」だと感じたのですが、今になって考えると女性も子供も右脳的思考が特に顕著に現れやすいので、そういった意味合いで考えても見事に合致してきますね。。。

そんな新しい時代を生き抜いていくための資質として①デザイン力②物語を創る力③個別ではなく全体の調和をとる力④共感を得る力⑤遊び心⑥「生きがい」の追究、という6つを挙げており、この6つをどうやって身に付けていくか、ということを述べているのが本書の内容です。

前回私は偶然にも前回『デザインペディア』佐藤 可士和 より少ないことは、より豊かなことだのエントリーで「なぜだかわからないが、デザインに興味がある」ということを書いたんですけど、そのわからなかった理由をこの本は代弁してくれました。

これからは「答え」がないけども、ある意味「ハズレ」もない時代。そんな時代に「答え」を探そうとするのではなく、例えば大喜利のように自ら「答えを創る」ことが求められるんですね。つまり、オリジナリティあふれる発想を形にする力こそが間違いなく必要になるんです。

デザインの力とは、多くの分野にまたがり、その本質同士を組み合わせて独自性のある今までになかった新しいものを表現する力。「答えを創る」ということはつまり「デザインする」ってことなんですよ!それを私は右脳で感じていたけども、うまく言葉にできなかった…。でもそれはこういうことだったんですね。

任天堂がこの状況下でも売上を伸ばしているのも、ゲームは「グラフィック性」というパラダイムをはずして、家族(ファミリー)のコミュニケーションツールとしてデザインしなおして、そこからWiiを創りだしたことによるもので、見事にこれにあてはめることができます。

参考↓
岩田社長が語る「Wii誕生の目のつけ所」 | 社長の仕事術

もう一度茶の間に持ち出し家族全員で触ってもらえるものにする。『5歳から95歳まで』『年齢、性別、経験を問わず、全員が同じスタートラインで遊べる』『お母さんを敵に回さない』『リビングにあっても邪魔にならない』……そんなキーワードを掲げて、ノンユーザーのユーザー化へと大きく舵を切ったのです。

ただ、というとデザイナーとか、プロデューサーとか、音楽家とか、芸術家等のクリエィティブな職業についていないとその時点で負け組みなのか、となってしまうんですが、決してそんなこともないんです。個人レベルで自分の嗜好性に合わせた自分だけの特性と、今自分が従事している仕事をうまく調和させることで、自分なりに新しい創造を生み出すことができるのですね。そのあたりもしっかり言及しています。

大切なのは自分の特性とは何のか?と探し続けることと、それが見つかった時に、どうやって自分の仕事に取り入れて表現していくか?これなのではないかと感じます。この時にこの本の中に挙げられた6つの資質が必要となるわけです。

ですから、デザインの考え方を学んで、色々なデザインに触れて感性を磨くことも、クラシックを聴いて「調和(シンフォニー)」を感じることも、人の話を聞いて自分のことのように共感することも、お笑いを見てユーモアな発想を得ることも、そして自分の本当に好きなことは何かを発見し、生きがいを得ることも、一見趣味のような、今まで2の次にされていた個々の嗜好の追究こそが、実は現代を生き抜く資質を得る最短の近道だったんですね。

ちなみにあまり関係ないんですが、筆者のダニエルピンクの行動力ったらもう半端じゃないです。前回の『フリーエージェント時代の到来』では全米を飛び回って4000人のフリーエージェントにインタビューするわ、この本でも、自分の脳をスキャンしたり、お絵かき教室に参加したり、笑いクラブに参加したり、すべて自分で考えただけでなく実際に現場に飛び込んで体験したことを元にこの本を書いているわけです。

また、この本自体がコンセプトと調和を織り交ぜた構成になっていて(たとえば物語や比喩を説明している、その文章自体が物語や比喩であるなど)、本を読み終えると自分の右脳がびんびん刺激されているのがよくわかります。この本を読んでますますデザインに関する興味がわき、さらには自分が気になっていること全てが新しい発見になるし無駄なことなんて何一つ無いのだという確信を得ています。

ということでこの本、間違いなく必見です。


本書で紹介されていた6つの資質を磨くための書籍など↓


レトリックと人生レトリックと人生
(1986/02)
ジョージ・レイコフマーク・ジョンソン

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夜と霧 新版夜と霧 新版
(2002/11/06)
ヴィクトール・E・フランクル

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ダライ・ラマ こころの育て方ダライ・ラマ こころの育て方
(2000/04)
ハワード・C. カトラーダライラマ14世

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