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『デザインペディア』佐藤 可士和 より少ないことは、より豊かなことだ

最近〝デザイン〟というものにやたらと興味関心が湧いています。いや別に今から何かのデザイナーになりたいとか、そんなつもりはさらさらないんですが、以前『佐藤可士和の超整理術』佐藤 可士和というエントリーでも感想を書いた『佐藤可士和の超整理術』という本を読んで、デザインの考え方と奥深さを知り、それ以来何となくデザインの考え方を学ぶことって、これからの時代には必須なんじゃないかとなんとな~く思ってたんです。それならば佐藤可士和さんが書かれた本をまた読んでみようってこっとで手に取ったのがこちらの一冊。

ポパイ特別編集 佐藤可士和 デザインぺディア (マガジンハウスムック)ポパイ特別編集 佐藤可士和 デザインぺディア (マガジンハウスムック)
(2008/08/29)
マガジンハウス

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この本は雑誌『POPEYE』に連載されていたデザインに関するコラムを一つの本にまとめたもので、通常の書籍とは違う正方形型の写真集のような作り。ピンクの帯がやたらと目を惹きます。

【気になった所】

■デザインとは「ビジョンを設計する」こと。造形的に美しいからといって、本物のデザインであるとは限らない。

■ビジョンを設計することから、最終的にフォントを考えたり、色をつけたりすること、その全てのプロセスがデザインであって、見栄えをよくすることがだけがデザインではない。

■仕事や色々なことをデザインする中で、本当に新しいことをやろうと思ったら、新しいやり方をデザインすることから始めないと、結果として新しいものは生まれない。決められた枠組みの中でコンテンツだけいじくりまわしても劇的なパラダイムシフトは生まれない。そもそもが枠組みのデザインをすること自体が重要。

■デザインを理解すれば自分にとって居心地のいいものを選べるようになる

■「シズル」とはモノや人が持つ本質的な魅力。「シズル」を理解することで相手も自分も良さを理解できるようになり、仕事だってハズさない。結果自分の役に立つ。

■ロックTはアンチテーゼや反抗心を凝縮して表現するメディア。それぞれのテイストは音の質感から説明できる。

■〝魅力をつくる〟ことは人間でいえばその人のいちばんいい所を最大化することだけれど、一番いい所って、その人自身が実は一番気付かないもの。それを見つけて表面化するのが<ユニクロ>のプロジェクトでやった最大のこと。そしてその〝作業〟つまり一番いい所を表面化することがデザイン。

■「本質」をデザインの力で最大化するブランディングでは、小手先のデザインで、無いものをあるように見せてもダメ。結局自分が持っているものでしか勝負できないのは人間でもブランドでも同じである。

■バンドのイメージを表現するレコジャケって企画のブランディングと全く同じ。

■キャッチーで、表紙自体も、雑誌のコンセプトを表現している必要がある。

■雑誌の表紙は、ビビットに時代が切り取られているようなデザインでないとウケない。というかインパクトがないとダメ。⇒とにかく他のプロダクトに比べて消費のサイクルが週単位とすごく速いため

■飲料のデザインは〝キーワード〟と〝スピード〟がポイント

■消費者が飲料を選ぶ時間は1~3秒。商品の入れ替えは2週間ごと。それだけに制約が多くムズカシイ。

デザインされた広告というのはスピード感が命。つまり「これを伝えたい」っていうことがダイレクトに描かれていないとダメ。

■広告というのはココロに割って入るもの。一瞬のインパクトにこそすべての表現がある、といっても過言ではない。基本的にそこで立ち止まってじっくり染み入ってくれる人なんていない。というモノでもある。

■バウハウスはたった14年で終わったことや過激さからセックスピストルズのようなイメージ。駆け抜けたパンクロッカーの伝説のようにカッコよく、理想の教育が実現されていて、純粋にデザインに向き合える場所

【感想】

デザインという主題を軸に、ロックT、レコジャケ、ピストルズビースティボーイズ、ユニクロ、飲料、パスタなど、自分自身も大好きなカルチャーから、誰もが思い浮かべることができる身近にあるモノまでを題材に幅広く解説されていて、私個人としては一文一文が興味深く、食い入るように読めた本でした。またバウハウスロシアンアバンギャルドなど今まで知らなかったもので、こんなものがあったのか!という新しい発見もあり、ますますデザインに対する関心が深まった本でもありました。

これを読んで、デザインの考え方や本質は、たとえば「ライフデザイン」「キャリアデザイン」など自分が生きていく中で、どのような生き方をチョイスしていくかという際に自分の特性から「ビジョンを設計する」という考え方においてや、たとえば昨今よく言われている「パーソナルブランディング」の自分自身のブランディングをどう表現するか、を考える際にも、すべてに応用できるものなのだと感じました。

また身の回りにあるモノから本物のデザインを見つけ、自分の嗜好性に合ったモノを選んで身の回りを固めれば、居心地良く、そしてよりインスピレーションを受けることのできる、自分にとってより良い環境を自分自身で意図してつくることもできるのです。

特に興味深かったのはロックTの下り。自分も昔はよく好きなPUNKバンドのライブに出かけて行ってはカッコいいTシャツを買い集めてましたから。Tシャツって身にまとうものであり、かつ自己主張にもつながるものだと思うんです。だからTシャツを選ぶ際に自分にとって居心地のいいもの、つまり自分の嗜好性に合ったデザインがされたものを選ぶのって、結構その人の人となりが出てたりもするんですよね。単純に言えばどんなロックTシャツを着てるかでどんなジャンルの音楽が好きかっていうのがわかっちゃうんですから。

レコジャケについても同様で、「レコジャケは表現するメディア」と述べられていて、自分も結構レコジャケの好き嫌いって結構あるので、この辺の下りも最高に興味深かったです。

本中で挙げられていたレコードの一部↓
勝手にしやがれ勝手にしやがれ
(2008/06/11)
セックス・ピストルズ

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Playlist PlusPlaylist Plus
(2008/04/29)
Kiss

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クリムゾン・キングの宮殿 (ファイナル・ヴァージョン)(紙ジャケット仕様)クリムゾン・キングの宮殿 (ファイナル・ヴァージョン)(紙ジャケット仕様)
(2006/02/22)
キング・クリムゾン

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
(2008/08/02)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

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ゴールドラッシュゴールドラッシュ
(2006/11/15)
矢沢永吉

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あと、「魅力をつくることは、人間でいえばその人のいちばんいい所を最大化すること」という一文もナルホドなと。。転職コンサルタントの仕事も結局はこれなんじゃないかと感じました。求職者の強みを見つけて引き出し、それが最大限に伝わるようにデザインしなおして、応募企業に対して推薦する。逆に応募企業のよさを見つけ出してデザインして求職者に伝えることだってそう。

それから「広告というのはココロに割って入るもの」というのも非常に納得です。我々は常に全体を見ているようで、実は自分が関心のあるものしか見ていなんですね。なおかつ広告ってホントに世にたくさん溢れかえっていて、その中から関心を惹くためには一目でココロに割って入るようなインパクトやメッセージがないとダメなんですね。

これは広告だけでなく、仕事でも何でも、何をやるにもそれと同じことをやっているその他大勢や競合がいて、その中から自分が「選ばれる」ためにいかに訴えかけていくデザインが重要かということがよく表わされている一文ですね。

ほかにもバウハウスというデザイン学校を「セックスピストルズのようなイメージ」というように例えていますが、自分にはデザインして表現するということの考え方としてこれ以上ないほどすごくストンと腑に落ちた例えでした!

ピストルズって音楽史上に最も深く刻まれた伝説とも呼ばれているバンドで、音楽的にも思想的にも、そしてビジュアル的にも、その後世に与えた影響はもう半端じゃないんですけど、実は活動期間はたったの2年簡で、出したアルバムはなんと1枚のみ。これだけの短命でありつつ、そこにありったけのパワーを凝縮させて表現したことで、人々の心に深く刻み込まれた彼らの姿は、同時にデザインそのものといえるぐらい、デザインの本質すらも表しているバンドだったんだなと今更ながら再認識しています。

バウハウスをピストルズに例えていますが、広告などの1瞬のイメージで相手の心に入り込むインパクトを残さなければならないデザインと、ピストルズの活動姿勢には共通点があるという斬新な考えを得ることができました。

最後に

「より少ないことは、より豊かなことだ」ミースファン デル・エーロ(バウハウス校長)

という言葉を引用されているのですが、これ手帳にすぐ書き込んだぐらい深い言葉ですよ!具体的にいえば色の使い方とか、見た目のシンプルさっていうことなんでしょうけど、それだけでなく本質的な意味合いで、デザインとは対象に対して余計な装飾をするものでもなく、かといって削りすぎるのでもなく、特徴群を集めてそれらに1つの軸を通し、最小公倍数として対象そのものの純度が100%1つのデザインに集約されて、なおかつ機能性と有用性をも兼ね備えることの素晴らしさを物語っている一言だと思います。深いです…。

佐藤可士和さんはその見た目や仕事からも、勝手にクールで整然とした方なんだろうとイメージをしていたんですけど、これを読んだらデザインのことがもうほんとに大好きで、四六時中デザインのことばっかり考えていて、たとえば「ミッフィー」と、その作者のブルーナさんに対するリスペクトの想いなんかがもうビシバシと伝わってくるんです。そんな可士和さんのデザインに対する愛情が詰まった本ともいえます。
411W854Ys.jpg
ミッフィー↑

個人的にはPUNKというキーワードで関連づいて共感できる部分が多々あり、より「自分ごと」として「デザイン」というものを捉えることができた1冊でした。奥深いデザインの世界。このイメージや考え方というのは今後ももっと追究していきたいことの1つです。。

その他書籍など↓
1冊まるごと佐藤可士和。 (Pen BOOKS) (pen BOOKS)1冊まるごと佐藤可士和。 (Pen BOOKS) (pen BOOKS)
(2007/02/15)
ペン編集部

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BEYOND―KASHIWA SATOBEYOND―KASHIWA SATO
(2004/11/05)
佐藤 可士和

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マネージャーである奥さまの佐藤 悦子さんの本↓
SAMURAI 佐藤可士和のつくり方SAMURAI 佐藤可士和のつくり方
(2007/09)
佐藤 悦子

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