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90年代パンクは鳴り止まない!-『AGAINST 90年代パンク/ミクスチャー共闘篇』

AIRJAM世代は全員買え!読め!

とか言いたくなるような濃厚で激アツな一冊でした。

AGAINST 90年代パンク/ミクスチャー共闘篇AGAINST 90年代パンク/ミクスチャー共闘篇
(2011/10/27)
不明

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ハイスタ・AIRJAMに象徴される一大ムーブメントを巻き起こした90年代パンク・ミクスチャーシーンを、このカルチャーを担った重要人物たちが語りつくす濃厚な一冊。「90年代パンクミクスチャーシーン」だけを題材に、ここまで濃縮させてまとめたものって今までありそうでなかったかも!

コレ読んでて、高校生のときにEAT Magazineを隅々まで読みこんでいた時のドキドキ感、いてもたってもいられなくなるソワソワ感?を思い出した。出てくるメンツそれぞれの語りが、いちいちクソカッコよくてクソ熱い。あの90年代のパンクシーンを振り返る貴重な資料としてはやくも完全保存版決定でしょ!

メンツはLOW IQ 01や磯部正文、TOSHI-LOW、TAKE-SHITなどのアーティストから、ヒカル、大貫憲章、田原洋、TEPPEI、7STARSのデザイナーなどの関係者、そしてハウリングブルの小杉茂といったメディア編集者・ライターなどなど。メインコンテンツはインタビューなんだけど、その合間合間にライターによる胃もたれするぐらい思い入れたっぷりなコラムもはさみこまれてる。そんな調子で、あの当時のライブハウスのギュウギュウ感やら熱量やらが、まんまこの一冊に綴じ込まれてんの!

クロスオーバーのカルチャー

普通は音楽本ならアーティストのインタビューが中心になるのが普通じゃん。でも本書はアーティストと共に関係者やライターの証言もフラットに載せてるところに、どうにもニンマリせずにはいられなくなる。だってあのシーンは単なる限られた音楽ジャンルの盛り上がりなんかじゃなかったからね。むしろ音楽の周りにある例えば雑誌やフライヤーのような情報メディア、スノボやスケート、BMXなどのストリートスポーツ、洋服やアクセサリーなんかのファッション、ビジュアルデザイン、写真、それらの全てがクロスオーバーして総体として成り立ってたカルチャーでしょ。そういう構造がちゃんとメンツに反映されてる。このへんが、あー、やっぱわかってんなーって肯いちゃうとこなんだよね。

不在だからこそ浮かび上がる象徴的存在・ハイスタの存在感

そしてこのシーンを語るときに避けて通れないのがなんといってもハイスタこと我らがHi-STANDARDの存在。残念ながらこの本にはハイスタのメンバーは誰も登場しない。だけどここに出てくるほぼ全員が、聞かれずともハイスタとの関係性や受けた衝撃・影響について語ってるのね。むしろ読み終わったときには90年代パンクシーン=ハイスタ、って思えるほどに。ハイスタの不在によってそのデカすぎる存在感の輪郭がグワーっと浮かび上がってくるのよ。

たとえばこれとか

普通はメジャーに行くと日本語で歌って、売れることを前提にしなきゃいけなくなってくるんだけど、ハイスタはそれに逆らって自分たちの道を進み、なおかつ成功した。それもあって英語で歌うバンドはハイスタ以降増えた 大貫憲章

他にもハイスタの圧倒的な存在感やその先進性に言及するコメントは至るところに出てくる。しかも音楽的な側面のみならず、アティテュードの側面に触れる話がとても多い。ハイスタ先輩はキッズにとってだけでなく、シーンの内側にいた当事者達にとっても偉大で絶大な影響力を持った存在だったってのを改めて思い知らされる。もはや畏怖の念すら覚えちゃうよね…。

何でも自分たちでできる

さっき、このシーンは音楽を中心としたあらゆるストリートカルチャーがクロスオーバーして成り立ってる、って書いたけど、じゃあどうして違う分野の表現が有機的に結びついたのか?

それは、各々が「自分が好きなこと」を「自分でやる」っていうスタンスで共鳴し合っていたから。これに尽きる。

アーティストだけじゃなく、DJでクラブを盛り上げる人、編集者やライターとして現場の臨場感を自分の意見として発信する人、デザイナーとしてメッセージをデザインで主張する人…。やっている分野は別々でも、「自分でやる」っていうシンプルな方法論に従って行動を起こしてるのね。正解かどうかはわからなくても、まず自分たちでやっちゃうっていう行動力・推進力がなにより半端じゃないし、そこに共鳴してしまうドでかいパワーがあった。

「EAT Magazineを出すきっかけは?」 当時なかったからだよ。自分たちが必要とする雑誌がね。パンクといえばDOLL、メタルといえばBURRN!って感じだっから。その中間ほしかったんだ。 小杉茂

正解かどうかはわからないけど、自分たちで物事の答えを出して進めていく。そういうひな形をつくっていったのがあの時期からなんじゃないかな 7STARS

それぞれ違うことをしていても、根底のところはまるっきり同じ。じゃない?

独自の法則を作って手探りでやっていた感じですかね。 LOW IQ 01

やってみるしかないと思ってやったら、それなりに結果が出たり、ダメだったり、仲良くなったり、仲悪くなったり。でもめっちゃ熱かったと思うんです。熱い気持ちを持っていれば何かが生まれたし、熱い気持ちを感じることが多かったと思います。 磯部正文

俺が90年代カルチャーから学んだのは、何でも自分たちでできるってこと。それを基本として今でもすべてを選んでますね TOSHI-LOW


先日のAIRJAMとハイスタの復活によって、90年代パンクシーンのリバイバルの潮流が少なからず起こっていて、それ自体は嬉しい。この本だってそうした流れで出版されたんだろうからね。

ただ、後ろを振り向いてノスタルジックに浸るってのはちょっと違う。「あの時は良かった…」とかジジィくさいことやるなんてクソくらえでしょ。

むしろこのカルチャーの根底のところにある「自分の好きなことを」を「自分でやる」っていう方法論をもう一度見つめ直すことによって、現在進行形で90年代のパンク・ストリートカルチャーを脈々と通奏低音のように続かせていく…。そこのところを確認するための手引としてこの本は読んでもらいたいなぁ。あの時代に、このカルチャーにどっぷり浸かりながら生きたすべての人は、とりあえず一冊そばに持っておかないとまずいねこれは。

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