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『ラップのことば』猪又孝 ラッパーとは自分に真っ正直なヤツ

ラッパーってのはつまり"自分に真っ正直なやつ"ってことなんだわ~ってこれ読んで今気付いた。

ラップのことば (P‐Vine BOOKs)ラップのことば (P‐Vine BOOKs)
(2010/04/02)
猪又孝(DO THE MONKEY)

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内容紹介
ラッパー15人が語る歌詞の書き方証言集!
日本語ラップに衝撃を与えたエキスパートたちによる、歌詞=言葉にまつわるロング・インタヴュー15編!

【参加アーティスト】
ANARCHY
いとうせいこう(□□□)
宇多丸(RHYMESTER)
K DUB SHINE
COMA-CHI
サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野)
SEEDA
SEAMO
Zeebra
DABO
童子-T
般若
PES(RIP SLYME)
BOSE(スチャダラパー)
Mummy-D(RHYMESTER) (五十音順)

amazonより

日本が誇る錚々たる日本語ラッパーの面々、百花繚乱の15人にラップのつくり方についてのインタビューをまとめた一冊。

で、それぞれラップに対する姿勢や考え方、方法論など全く違うアプローチなんだけど、唯一共通するところが冒頭に言った、�自分に正直�ってことなんですよ。

ラップって言葉とリズムのみで構成されているシンプルな表現。それゆえにごまかしが一切効かない。ことばが際立つから、常日頃の日々の生活のなかで自分の周りで起こる出来事から自分の考えを内省し、ブラッシュアップして言葉に落とし込んでいないとラップが魅力的なものにならない。メロディのある楽曲よりも字数が多くてことばの自由度が高い分、一曲一曲の構造・成り立ちを自分で規定しないといけないわけだから。というかそれができないならやる意味がないとまで言いきるんですよ。

ヒップホップ文化もこの世に姿を現わしてから数十年経つけど、アメリカのヤツらが辿りついた結論は「ヒップホップに大切なのは正直さだ」っていうことなんだ。俺も本当にそうだと思っていて、思ったことを正直に議論の場に持って行くことで次のステップに行けると思うから、みんなが事なかれでラップしているんだったら、それはラップの意味がないんだよね。ヒップホップとは違うよ。 -K DUB SHINE

映画『SRサイタマノラッパー』で、なぜラストがあれなのか、これ読んで完全に腑に落ちた。

SR サイタマノラッパー [DVD]SR サイタマノラッパー [DVD]
(2010/05/28)
駒木根隆介みひろ

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主人公は形だけラップにかぶれていただけでそれまでは本当のラッパーではなかった。なぜなら普段見もしない新聞記事を切り抜いたりして「社会問題をラップしなきゃ」なんて自分の問題意識とはかけ離れたことをでラップしようとしていたから。

クライマックスのあのシーン。仲間はみんな自分の元から離れ、ヒロインすらも去っていった。一人でみじめな現実と向き合い葛藤しながらもいよいよぎりぎりまで追い詰められたその時、プライドも見得も全部捨てて自分自身のラップを吐き出す。他でもない自らの切実な状況とラップに対する情けないまでの諦めきれない想いを。自分に正直になった瞬間彼は本当のラッパーになった。その見苦しいとすらいえる姿を生々しく切り取った場面だったからあんなに最高なんだなぁ

そりゃ表現者たるもの「自分に正直」なんてのは大前提すぎてあえて言葉にするまでもないのかもしれないけど、明らかに他のジャンルの表現者よりも、ラッパーはここのところに自覚的でいる。

いやぁ正直今までヒップホップは全然興味なかったしむしろ完全に嘲笑してた側なんですけど、これ読んだら即土下座。もの凄く高度だし、ラッパーたちはフィジカルな知性の持ち主だ。

ちなみにインタビューが掲載される順番も相当練られてますよ。それぞれのラップに対する捉え方として主観的・ミクロ的な割合と客観・マクロ的な割合のバランスが徐々に後ろになるにつれて後者が増していく並びにされています。ラストのMummy-Dさんに至っては日本語ラップのネクストレベルまでにも踏み込んだところで本書を閉じることになります。

言ってしまえば本なのに、よく練られたラップのアルバムを通しで聴いたような読後感。名書というよりむしろ名盤。こりゃヒップホップにほだされるほかないわ~。

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ザ・シネマハスラー「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」 評を聴いて「評論」について考えてみた

ボンクラでも生まれ変われる!毎日がバースデー!-『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』

全ては有限だからこその泣き笑い‐『SRサイタマノラッパー2女子ラッパー☆傷だらけのライム』

そのほかヒップホップ本↓

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