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『発明はいかに始まるか―創造と時代精神』ジョン・H. リーンハード 発明とは、始まりから終わりまで反抗である

「ヒップホップとは発明である。発明のないところにはヒップホップは無い!」

発明はいかに始まるか―創造と時代精神発明はいかに始まるか―創造と時代精神
(2008/12)
ジョン・H. リーンハード

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という言葉は、以前ラジオで日本語ラップのパイオニアである長老いとうせいこうさんが言っていた言葉。別にこの本に出てくる言葉ではありません。

また、矢沢永吉も認める日本ロックの重要な担い手、現ザ・クロマニヨンズのマーシーこと真島昌利さんは「ロックンロールは人類史上最高の発明品だ!」と言っている。

となると、じゃ「発明」とは一体何だ?となるのは当然の流れ。。。

そうして手に取ったのが本書である。飛行機や蒸気機関やグーテンベルクの印刷機などの実際的な意味での発明の歴史を丁寧に振り返り、いかにして発明が始まっていくのかを論じている1冊だ。

この本で結論付けているのは、発明はライト兄弟やグーテンベルクなど、いわゆる歴史に名を残した固有の人物だけが成し得たものではないということである。

つまり発明が起こる因果関係は非常に複雑に織り合わされている。だからこそ発明は、その時の時代背景の中で人びとに共有された考えの発現であると同時に、一人の天才の表現でもあるという、一見筋の通らないものであるとしているのだ。一人の天才の影に発明に関わったあらゆる無名の発明家達がいて、なおかつ切迫した時代背景があったということである。

例えば明治維新なら、すぐに坂本龍馬や西郷隆盛、大久保利道らの名が挙がる。しかしその影には無数の志士達の奔走や死があったことは日本人ならよくわかる。そして革命が成らなければ日本は海外諸国から侵略されてしまうという切迫した時代背景があったことと、発明のそれとは非常によく似ているのではないか。

そして何より、発明の本質を表すとても重要な一文がこれだ。

発明とは、始まりから終わりまで反抗である。「私にはもっと優れた考えがある。私は別のやり方でできる。私は、これまでになかったものを創り出すことができる。」

発明とは反抗である!なんて美しくも本質的な言葉。この一言を得るだけで本書は元を取って余りあると言っても過言ではない。

言われてみれば確かにヒップホップもロックンロールも、時代と音楽性の完全なるアンチテーゼである!ゲットーや労働階級という一部の人間が作り上げた差別的な枠組みと、音楽的な退屈の中から生まれた反抗の音楽だからこそ、ヒップホップもロックンロールも革命であり発明といえるのだ。

いとうせいこうさんが若いラッパーに向けてアメリカの真似ばっかりじゃなくて、発明を示しなさいと言ったのは、つまりお前らもっと反抗しろよ!もっと規定概念や予定調和に楯突いて自分達のやりたいことをやれ!というメッセージだったともいえる。

すべての発明は未来を創り出そうとする試みであり、そのため未来を予言することにもなる。しかし実際には、未来を予言することなど不可能である。それゆえ、最も先見の明ある発明者とは、現在を正確に読み取ることのできる人間である。

2009年現在、時代は暗澹としていて失業率は過去最低。そのような時代背景の中で自らは何に反抗を示し、新しい発明を成すのか?そのヒントは今この時代のいたるところに潜んでいるのではなかろうか。

本書は400ページを越えるなかなかボリューム感にも関わらず、非常に読みやすい。発明の歴史をふりかえることで自分の発明を考えることができる優れた一冊である。

ヒップホップの発明の歴史はここにあり↓
ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語
(2007/12/25)
ジェフ・チャン

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