You are not Logged in! Log in to check your messages.

Check todays hot topics

Search for Services:

Please Log in

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan』勝間和代 日本人としての指針となる1冊!

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
(2008/09/27)
勝間 和代

商品詳細を見る


この本は「男性と女性」、「既婚者と未婚者」、「子供のいるいない」、「学生と社会人」、「正社員と非正社員」、「若年層と高齢層(各世代別)」、「首都圏と地方」といったそれぞれの属性・立場によって受け止め方が大きく異なるだろうと思われるし、勝間さんにしては珍しく、それを危惧するようなワードがいくつも出てきますね。それでも我々は、ここでなされた問題提起を、「日本人」という属性として真摯に受け止めなければ、と感じずにはいられません。

これまでの勝間さんの勉強本やお金についての啓蒙、その他の活動もすべてはこの本のためにあったのでないかと思えるような、勝間さんの想いが詰まった本。ここでの問題提起を我々日本人は自分の問題として受け止め、実行に移していく必要があるのではないでしょうか。

20代後半、男性、既婚、子供なし、正社員、そして日本人としての立場から読んで感じたことを書いてみます。

【読んで感じたこと】
■若者たちが暗いのは日本というシステムの制度疲労の問題であるという認識を持つ
■女性に対する空気の差別を認識し、人道的観点からも、女性というリソースを活用してGDPを上げる余地があるという観点からも、男女共同参画を更に推進するための声を上げる
■自分自身のワーキングプア問題への孤独な戦い
■資本主義の限界を認識し、それに代わるものを「衆人の知恵」で考える



■若者たちが暗いのは日本というシステムの制度疲労の問題であるという認識を持つ

私を含めた今の若年層世代が抱えている何か鬱々とした閉塞感のようなものは、何もすべて国のせいだと言うつもりは全くないが、「リスクをとって変化をしたほうが代えって安全な時代」というぐらい変化が激しいことを中高年層よりも敏感に感じ取って理解し、サバイバルしていかなければということを肌で感じて行動している若者に対して、自己責任や自助精神以上の、日本という国の構造の問題が現在大きな壁として立ちはだかっていることを改めて認識することができました。

そして日本を変えていくためのキーワードとして「衆人の知恵」が挙げられています。ITというインフラが整っている中で、これを十二分に活用して主体的に個々が声を上げていく、ということです。


■女性に対する空気の差別を認識して、人道的観点からも、女性というリソースを活用してGDPを上げる余地があるという観点からも、男女共同参画を更に推進するための声を上げる必要がある

第2章と3章に述べられているように、日本という国には差別と認識をすることもないほどの、女性に対する当たり前の差別が平然と行われています。これはもう間違いありません。

私は現在転職コンサルタントとして日々企業の採用、求職者の転職活動のサポートを行っておりますが、男女雇用機会均等法によって、性別だけで採用の合否を判断してはいけないという決まりがあるにもかかわらず実際には水面下で企業側の要望として女性は全てNGということが前提になる求人が多々あります(建築現場スタッフなど性別による適正の差が大きく出てしまうものは除く)。

こういった暗黙の差別といえるような企業側からの要望に違和感を感じながら、それでもコンサルタントとして自分の結果につなげるための効率的生産性を考えると、そのような暗黙の女性NG求人に、どんなに優秀な女性からエントリーがあったとしても、そこで女性でもこの人はこんな能力があるので同じ土俵に上げて選考してください、と企業に提案しようと思えばできるのにも関わらず、この前提は崩れないし提案するだけ無駄になってしまうと考え、その場で性別以外の別の理由をつけて断ってしまう自分がいます。そして結果的に自分もなんだかんだ思いながらも結局は女性に対する差別をしているという矛盾した無力感に苛まれてしまいます。

ただそれと同時に、とても優秀な素晴らしい仕事をするであろう女性がホントにたくさんいることも実感します。自分はこの人にはかなわないなと思う人がいたり、日々お会いする男性の求職者よりもよっぽど意識の高い女性求職者もかなりいます。

この本の中に、実際にアメリカの男性のGDPは30年間変わっておらず、この30年のGDP増加分はすべて女性によるものであるという記述がなされておりますが、これからの労働人口が減っていく日本がその対策のために活用すべきは女性の力です。これは以前から私も実感するところであって、この点や次に出てくるワーキングプアの問題なども含めて、私にできることはないかと考えて現在は企業内の人事職として制度を変えていきたいと考え、人事へのキャリアチェンジを希望しています。


■自分自身のワーキングプア問題への孤独な戦い

雨宮 私の知り合いのフリーターの人がハローワークへ行って、就職口を紹介してくれと言っても、今までバイトをしていた28歳の人に紹介できる仕事はないと追い返された、と。そういう例のほうがふつうでしょう。フリーターを積極的に採用したい企業が1.6%という経団連のアンケートの数字がありますが、それが企業のホンネですよね。

P168より

という記載がありますが、これはもうまぎれもなく本当にある現状です。私の属する人材紹介会社では、はっきりした言い方をすれば求職者が商品である(求職者が企業に入社することで企業からのフィーが発生する)為、もうバイトやフリーターの経験しかない人材なんてもってのほか、提案すらしてもらったら困るというぐらいの厳しい目があります。仮にハローワークのような非営利機関であってもこういった方々が就職口を見つけるのは相当に難く、ハローワークに行っても求人を紹介してもらえなかった、という方とも何度かお会いをしたことがあります。

雨宮 やっぱり若者の生存権なり権利を切り崩すということが、全世代にとって悪いことだという、当たり前の前提があると思いますね。若者の権利が無くなると、自分たち、社会全体が不安定化する、と。

P196より

と、ヨーロッパの国々の失業問題に対するスタンスを述べられています。この感覚が今の日本にかけている感覚であることはまさしく同感です。

とにかく先ほどの女性の差別とこのワーキンプア層への対応に対して、これまでは自分が一人で何とかしたいという思いこみがあり、いろんな形でこの属性以外の、その人なりの良さやスキルを見つけ出し引き出して、企業に提案し、選考対象にあげてもらえないかということをずっとやってきましたが、それが報われたという実感はまだありません。むしろ極度のインセンティブ制をとっている職場であるがゆえに、そういった行動をとって結果がでないで時間だけをロスしてしまい、自分自身にそれが低賃金という形で帰ってくることを繰り返すうちに、正直走っても走っても進まない感覚というか、無力感のようなものを感じてしまっていました。

それだったらせめて自分が企業の人事として企業の側に立って、内部の制度や採用方法を変えていくほうが、早いし効率的でないかと考えて、人事へのキャリアチェンジを考えているわけです。当然企業の人事なったからと言ってすぐに女性やバイト・フリーターをたくさん採用できるかといと絶対にそうではないと理解していますが、少しずつでも変えていかなければいけないと考えています。

そしてもうひとつ感じたことは、「ひとりで戦ってはいけない」ということ。この本で提起される問題に対しては「衆人の知恵」を使う、ということを繰り返し述べていますが、問題の根本が巨大な構造の問題である以上、一人だけの力ではどうにもならないことを理解してひとりで頑張って疲労しきってしまうことをやめようと決意しました。


■資本主義の限界を認識し、それに代わるものを「衆人の知恵」で考える

日本という国の資本主義が限界に来ていて、私たちは自分の問題として新しい社会システムを考え、構築していかなければならない。そしてそれには

少なくとも、現状の形態では、資本主義はあと何百年ももたないでしょう。そうすると、私たち先進国がゆがめてしまった、他の国のボトムの人たちに対して、私たちはどのように責任を持つのか。それは日本の資本主義の未来を考えるときには、必ずセットで考えなければならない課題だと思います。

P225より

と書かれているように、「世界の中の先進国・日本」としての視点でも考えていかなければいけない責任があるということです。

そのために勝間さんが今回施行しようとされているWEB討論などを含めたWEBを活用して皆の意見を吸い上げ、場合によっては集約した意見を勝間さん各省庁に提出してくれるという試み。

こちらで10/5からスタートです↓
勝間和代のクロストーク ~みんなの経済会議~

今この本の中で述べられた日本の古いシステムに閉塞感を感じている方はこれをフル活用しない手はないと思います。それぞれが一人で頑張るのではなく、私たち一人一人が前向きに主体的に自分の普段の生活から感じたことを通じて意見を出して未来を創っていける可能性のあるシステムの誕生です。

梅田望夫氏の著作「WEB進化論」でもにもこれに関連する記述があります。

個」が十分に分散していて、しかも多様性と独立性が担保されているとき、そんな無数の「個」の意見を集約するシステムがうまくできれば、集団としての価値判断のほうが正しくなる可能性がある。

P205~P206より

「次の10年」は「群衆の叡智」というスロウィッキー仮説を巡ってネット上での試行錯誤が活発に行われる時代といってもいいのである。

P206より

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
(2006/02/07)
梅田 望夫

商品詳細を見る


まさにこの「群衆の叡智」を集めて日本を変えていける、大げさではありますが我々若年層にってはある意味選挙よりも画期的なシステムの誕生ともいえます。まだ始まってみなければわからない部分もありますが、まずは主体的に参加をしてみたいと考えています。

傍観者ではなく主体的に行動を起こすことによって希望が開けるのだと感じます。

正直この本は冒頭に書いたように人によっては非常に重い内容だと感じることもあるかもしれませんが、それで終わりではなく、今回の問題提起から考える機会が得られたことと、そこで考え体験を表明できて討論できるシステムを用意してくださったことに感謝しつつ、わくわくする想いでいます。

「クロストーク」のスタートが楽しみです。
スポンサーサイト
スポンサーサイト
« | HOME |  »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。