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【尽未来際~尽未来祭~・初日レポVol.2】SUPER STUPID-みんな、継続して生きてんだよぉぉぉ!

尽未来際~尽未来祭・初日を語る上で、これは絶対に外せません。そうです、まさかのSUPER STUPID16年ぶりの復活‼︎!おっさん感涙‼︎!

御多分にもれずワタクシも、一瞬にしてアスホールなティーンネイジャーに戻って狂喜乱舞しさせられたっつーの。
こざかしい前置きはいらん。以下は当日のセットリスト。

1.SUPER STUPID
2.WHAT’S BORDERLES?
3.DO IT MYSELF
4.風見鶏
5.WHAT A HELL’S GOING ON?
6.SUPER STUPID Ⅱ

左往ステージでの完全無欠なハイスタのLIVEで体力フル放出したんで、BRAHMANまでにちょっとでも体力回復しとこってトボトボ歩いてたら、急に場内暗転。右往ステージ上に立っていたインドテイストのいでたちに、ギターを抱えた男がスポットライトに照らし出される。

「まず皆さんにお詫びさせてください。色んな方にご心配をおかけして申し訳ございませんでした。」

………。うわぁぁぁ!間違いない!ジャッキーだぁぁぁ!
って、右往ステージに目が釘付けになる。
大高ジャッキーがつま弾く『ビブーティー』によく似たメロディをSEに、まずドラムのヒロシくん、そして少し間を置いてイッチャンが登場!!

うぉー遂にキタSUPER STUPIDだぁぁぁ!この時点でもう、周り見渡す限りアスホールなティーンネイジャーだらけ。

SSでの立ち位置である左側のマイクの前に立ったイッチャン。堅い表情で
「実はほんとに直前まで出るか出ないか迷ってた。今日はBRAHMANを祝いに来たんじゃない。けじめをつけに来ました。この3人でこれから楽しく演奏できたら、その後にBRAHMANを祝います。16年ぶりに、ジ・アルフィー始めます!」

でたー「ジ・アルフィー」!!このボケ、昔のSSのライブでもゆってたー!!

正直ここまでの複雑そうなイッチャンの表情見てたらやっぱ、まだ葛藤があんのかな~とも思ってたんだけど、この一言でイッチャンが、フッとSSの市川くんになったんだよぉ!コレ忘れてなかったんだって、まさかの久々すぎるボケに爆笑しつつ、もうすんげぇグッときた(涙)。

『SUPER STUPID』のファンキーなイントロ!ステージ中央にフロントの2人が向かい合わせになる。少しだけまだ神妙な表情で弾いていたジャッキーの頭を、イッチャンがポンとはたく。ジャッキーを気遣うこの一瞬のやり取りにうわぁぁぁ~と身悶えた。

でぇ~でんでぇででんで、でぇ~んでぇででんで、でぇ~でんでぇででんでで
「うぅっ!すぱぁすぅぴぃっ!」

まさか再びこれを叫べる日が来るとは!感無量すぎる!

すぐさま『WHAT’S BORDERLESS?』の爽快なイントロ!この流れとんでもねぇ!
ハイスタ終わりで左往にいたんで右往ステージからはかなり遠い位置にいたのに、後ろからダイバーもガンガン来るからさ、よっしゃこい!送っちゃる!って嬉々としてダイバー流したっつうんだよ。

で、こっからはもうラストまで、ハイスタの疲れとか完全に吹き飛んで、まぁ歌った。まぁ叫んだ。まぁ我忘れた。あとさ、改めてSSの歌モノ曲は超歌いやすい!!

「BRAHMAN成人式おめでとう!俺たちがいたから今のBRAHMANがあんだぞ!」

そうだSSのおかげたぞぉぉぉ!だいだいよぉ、TOSHI-LOWの「LOW」はLOW IQ 01の「LOW」だぞ、おらぁぁぁ!(もはや謎のテンション)

「今日、ジャッキーもここに出てくるの、ものすごい勇気が必要だったと思う(場内拍手)。この3人は別々の道を行きます。でもそれぞれが今日で一歩踏み出せると思う」
と語って去って行った。

正直コークヘッドでヒロシくんが叩いてたし、ハイスタ始まる前には右往ステージが3ピース用にセッティングされてたから、「こりゃマジでSSあるな…」とは思ってたけどさ、でも妄想がイザ現実になると、やっぱ正気じゃいられなくなるんだね。一生モンの至福のひとときでした…。

AIR JAM'98のSUPER STUPIDとBRAHMAN

あのね、個人的な話で申し訳ないんだけど、初めて自分がBRAHMANをちゃんと認識したの、AIR JAM'98の時のSSがキッカケなの。正確に言うとSSのセッティングの時のイッチャン。
↓この記事にもその時のこと書いてるんだけど
どうせだからAIR JAM'98も振り返ってみる!

AIR JAM'98のトリ、ハイスタの前がSSで、更にその前にセカンドステージトリを務めたのがBRAHMANだったのね。
BRAHMANがセカンドステージでLIVEしてる時、自分はメインステージ前でSS待機しつつ横目でBRAHMANを見てたわけ。当時BRAHMANのことは名前は知ってたけど、音源ちゃんと聞いたことない状態だったんで。
メインステージにはイッチャンがセッティングしに出てきてて、でもセッティングしながらもやたらとセカンドステージのBRAHMANを気にしてる様子で、ちょいちょい曲に合わせてノッたりしてる。しまいには『ANSER FOR…』で拳まで突き出しちゃったりとかしてて。
そんなイッチャンの様子を見てて、強烈にBRAHMANに興味をそそられて、その数週間後に出た『A MAN OF THE WORLD』を手にしたってわけ。

ちなみにSSのLIVEを観たのはこのAIR JAM'98以来。あの時SSの前にセカンドステージでLIVEしてたBRAHMANが、17年経って20周年を迎えた。それを祝うイベントで、BRAHMANを知るキッカケになったSSをその時以来に目撃するという、この奇縁みたいなものに勝手に鳥肌立ってしまっております…。

みんな継続して生きてる…

SSがカマす少し前に、ハイスタ難波くんがさ、
「裏で今日のメンツ見てたらさ、なんっていうか、みんな生きてんだなって…。ハイスタも生きてて、今日こうやってここにいる…。みんな生きてんのよ…。」
ってシミジミ言ってたの。
それ聞いて、自分も本当にそうだと思ってさ、アホみたいに頷きながらその難波くんの言葉を聞いてたんだけど。

もうね、SSのこの16年に誰がどうしてたとか細かいこととかは全部抜きにしてさ、ただみんな必死に生きてきて、あの日あの場でまたSSの3人が演奏した。もうこれでオールOKでしょうよ!

20年バンドを継続してきたBRAHMAN、超リスペクト。そしてあの日あの場に集った他のバンドの人たちも、オーディエンスの1人1人も、誰もがみんな年齢の数だけ継続して生きてきた。みんな超リスペクト!
ジャッキー、お帰りなさいぃぃぃ!

他記事↓
【尽未来際 ~尽未来祭~・初日Vol.1】BRAHMAN-魂の感謝

【尽未来際~尽未来祭~・初日レポVol.3】HUSKING BEE~Hi-STANDARD-ノスタルジー上等!
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【尽未来際 ~尽未来祭~・初日レポVol.1】BRAHMAN-魂の感謝

先週末11/14(土)に開催されたBRAHMAN20周年・尽未来際~尽未来祭~・初日の余韻がとんでもなさすぎて、今週は仕事が全く手につかない…。



ヘタしたらAIR JAM2011以上にターニングポイントな感じすらしちゃって、これこじらすと、だんだん膨張してってどっかで破裂すんな~と思ったんで、ガス抜き的に、超久々だけどブログとか書いてみようかと。

この日はですね、家族の用事を終えてから幕張に向かったので、会場に到着したのが丁度HUSKING BEEのステージがスタートする直前。なので初日全体の半分しか居られなかった。にもかかわらず完全にキャパオーバーで一つの記事にはまとめられそうにないので、とりあえず3つに分けます。

で、まずはこの日の主役BRAHMAN。BRAHMANのLIVEを観るのはAIR JAM2011以来。

その時のことをここに書いてるんだけど↓
【AIR JAM2011レポVol.2】BRAHMAN‐信念を超えて…

この記事にあるとおり自分はかってBRAHMANのライブを、「客を突き放してる」とか、自分で読んでてオメェ何様だよって思うぐらい、結構なこと書いてまして。でも今となっては、まさにこのAIR JAM2011のBRAHMANが契機となって、人のことあーだこーだ評価するより、テメェが評価される側になれよってハッキリ自覚したし、それ以前にBRAHMANが良し悪しなんてものを超越してるバンドだってこともとっくに知ってる。

だからこの尽未来際の祝祭のステージは、余計なことなんて考えず、ただ無心で、20周年という節目のBRAHMANを見届けようと思って臨んだのでありました…。

以下、当日のセットリスト。

1.TONGFARR
2.FOR ONE’S LIFE
3.SEE OFF
4.GOIN’ DOWN
5.GREAT HELP
6.BASIS
7.SHADOW PLAY
8.PLASTIC SMILE
9.BOX
10.BEYOND THE MOUNTAIN
11.deep
12.NO LIGHT THEORY
13.Z
14.時の鐘
15.ARRIVAL TIME
16.That’s All
17.THERE’S NO SHORTE WAY IN THIS LIFE
18.ANSWER FOR…
19.NEW SENTIMENT
20.ARTMAN
21.THE SAME

場内暗転していつものSEがかかると、割と多くの人が頭の上で両手を合わせて祈るポーズをとる。へ~っ今はこんな風にして呼び込むんだ~と少しだけ浦島太郎気分…。

そうこうしてると4人が登場。TOSHI-LOWくんがドレッドヘアーになってる。

RONZIくんの抑えたドラミングから始まったのは『TONGFARR』。TOSHI-LOWくんが「You should bite your mind!!!」と咆哮すれば、ジワジワと圧力が高まっていく。

1曲目終わりに「ブラフマンはじめます」が来るかと思ったけど、それはなくKOHKIくんのナチュラルなギターから始まる2曲目の『FOR ONE’S LIFE』へ。ここでバックドロップがゆっくりと上昇。なんだかBRAHMANの誘う異空間への扉がグゥワーッと開いていくような錯覚におちいる。

3曲目で早くも『SEE OFF』。いよいよBRAHMANの発する波動が唸りを上げる。

ここら辺りで今日のBRAHMANの意図というのがなんとな~く見えてきた。もしかしたらこのまま初期の頃の曲を中心に、かってのようにMCなしで突き進むのかもしれない。少しだけ戦慄を覚えつつも、懐かしさも込み上げてちょっとニンマリしちゃう。

ずっとステージに夢中で全く気付いてなかったんだけど、ふと横を見ると、BRAHMANの刺繍が施してあるバカでかい大漁旗が掲げられ、ゆっくりと大きく∞の字を描いて振られた。。。これにも圧倒される。

と、この辺までは曲ごとの記憶がうっすらあるものの、それ以降はシームレスにたたかみかけられる神々しいまでのステージに無心で没入するのみで、それぞれの曲がどうとかいう記憶があんまりない…。むしろ頭の中で曲と曲が有機的に結びついて、ロックオペラの如く今日のLIVE全体が一つの塊になってしまったような感覚の中にいた。

『NEW SENTIMENT』のダミ声「ごっ ふぉげっ!」ががっつり決まり、オーラス曲『THE SAME』が終わるとともに「行動を!」と連呼するTOSHI-LOWくん。

そのままステージ中央に佇み、このように話し始めた。

「行動だけが現実だったあの頃 俺は喋らなかった なぜなら喋る必要がなかったから 言葉なんかいらないような すげえ仲間がまわりにいたから」

「20年一度も あの頃を振り返ったことはない あの頃に戻りたいなんて思ったこともない だけど俺が信じてたあの時代 あの音楽は すげえいいものだったんだ」

TOSHI-LOWくん、涙ながらだったのか、うっすら声を震わせながらさらに

「拗ねたこともあった 妬んだこともあった それでも今 俺の掌に残ってるのは 感謝だけです ありがとうございました」

こう言い終えて、ステージ脇へと去っていった。

ノンストップで駆け抜けたステージの圧倒的な説得力と、最後の言葉のこれまた圧倒的な説得力がバチーンとシンクロして、雷光喰らったみたいにしばらく動けませんでした…。

* * *

あのですね、この日のBRAHMANのLIVEを体感してる間ずっと感じてたこと、一言で表すと、ただひたすらに「嬉しかった」のね。もう一回言うよ。「嬉しかった」。

冒頭でも触れたとおり、TOSHI-LOWくんも言ってた喋らなかったあの頃のBRAHMANのことを、「客を突き放してる」と感じたこともあった。でもね、今日の喋らないBRAHMANのライブを久しぶりに目の当たりにした今ならわかるのよ。BRAHMANがあの頃LIVEで挑んでいたのは、言葉を超えた豊穣な何かを追求し、つかみ取りたいと幾度も挑戦する姿勢の現れだった。それが、今ならわかるんです。

喋る、つまり「言葉」を使うって、すごい便利じゃん。これがあるから人はコミュニケーションが円滑にはかれる。でも一方で、言葉とは限定的なものでもあるんです。仮に「楽しい」という言葉を使うとき、例えばその「楽しい」のなかには、「悲しい」や「つらい」という感情が少し混じっているのかもしれない。でも「楽しい」という言葉を口にした瞬間、それ以外の要素は抜け落ちてしまい、その単語の最大公約数的な意味だけが示される。

だとすると、一見便利に思える「言葉」よりも、全くそこに何もないように見える「沈黙」こそが、実はとても豊かなものだったりするんだよね。だって本当に心の底から感動したら、言葉なんて出てこないでしょ。

何も喋らずとも、表情や姿勢や行動の中に、様々な感情や深い思いが含まれている…。

当然、言葉に頼らないということは誤魔化しも利かないわけで、それだけその時のバンドの感情や状態がモロに反映されて、ダイレクトに伝わってきちゃう。あの頃はきっと「苛立ち」とか「妬み」とかだって剥き出しのままだったんだよね。

この日のBRAHMANのステージにはそんなネガティブな感情なんて微塵も感じられなかった。それに、見てるこちらがつらくなってきてしまうような息苦しさや重苦しさすらもなかった(もちろんやってる4人はすげぇしんどそうだったけど)。むしろどこか色鮮やかで温かみあって、穏やかさすら感じるものだったんたよね。そしてさっきも言ったように、ただただ嬉しかった。

なぜならそれは

「掌のなかに残ったのは 感謝だけ」

そう、BRAHMANからの感謝が、言葉ではなく4人の全身全霊込めた音とフィジカルの総体の表現として、ダイレクトにこちらに伝わってきたからなんだよ。それはもう魂の感謝だった。だから、ただただ嬉しかった。

こんなに激烈なのに温かくも優しい表現を提示できるバンドはBRAHMAN以外に絶対にいないよ。だって20年もの間ずっと、余力を残さず挑み続けてきたんだから。

行動こそが物語る。行動こそが雄弁。そして行動だけが現実。

BRAHMANに感謝。BRAHMAN、バンド20周年本当におめでとうございます。

他記事

【尽未来際~尽未来祭~・初日レポVol.2】SUPER STUPID-みんな、継続して生きてんだよぉぉぉ!
【尽未来際~尽未来祭~・初日レポVol.3】HUSKING BEE~Hi-STANDARD-ノスタルジー上等!

【Hi-STANDARD at AIR JAM 2012 LIVE VIEWINGレポVol.1】-AIR JAM in 全国!!!

東北・仙台で行われたAIR JAM2012は、ハイスタのLIVEのみ、映画館でのLIVE VIEWINGで2日間堪能して参りました!ハイスタちゃん、なんかもうことばで表せないほど最高だったよね(いつも最高だけど)。「ポジティブ」って概念を具現化したらハイスタになりました、みたいな。完全に「心」打ち抜かれました。現地じゃなくて映画館での鑑賞だったのに、この2日日間のLIVEを思い出すだけで速攻泣きそうになるという状態…。現地で観た人なんて、しばらく抜け殻になっちゃうんじゃないかって本気で心配になってます。

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今年、念願の東北で開催となったAIR JAM2012。前回のAIR JAM2011まで奇跡的に皆勤賞だった自分としては初の東北開催の今回も是が非でも参加したいところだったんですが、今年は事情により泣く泣く見送り…。人間30歳を超えてそこそこ大人をやってると、家族や仕事などいろんな事情ってものが出てきて自分の思いどおりにいかないことも増えてくるもんです。そんな東北に行きたくても行けない全国のKIDS(おっさん)達にハイスタがプレゼントしてくれたのが、この、全国の映画館で実施されるハイスタのAIR JAMライブの生放送!

これなら時間的にも行ける!ってことで、東北のためにハイスタを少しでも多くの人に見せたいというお三方の想いに最大限の敬意と感謝の意を表しつつ「今回オマエはLIVE VIEWING班に任命!」というお達しを受けたと思って、今回復活するKEMURIばりにPositive Mental Attitudeで臨んできました。ちなみに、以下覚えてないとこ飛ばしまくってるし、正確性とか客観性とか皆無だからね。ただの自己満なんでそこんとこよろしくたのんます!


会場は六本木TOHOシネマズ。多少はポスターやらパネルやら、モニュメント的なものが出てるのかなぁと思ったら、そういう類いのものは一切なし。チケットBOXの上の電光掲示板にも表記はなし。ってことで、世間一般の人の視点で見れば全く普段と何も変わらない日常の光景。ただのギロッポン。その日常の光景の中に突如としてパンクTシャツを着たアラサ-アラフォーの兄ちゃん姉ちゃんたちがゾロゾロと夜の映画館に集うというちょっとした珍奇な光景。

シアターの前に着いて、ようやくモニュメント的なものを発見。それがこれ↓



超簡素!!

良いでしょ~。必要最低限のデザインで、必要最低限のことしか書かない。パンクだわ~。

ちなみに物販もありました↓



はい超簡素!!


さっそくチケットをもぎってもらって劇場内に入場。
中に入った時のスクリーンはこんな感じ↓


お客さんの入りは7割~8割程度埋まってるぐらい。

待つこと10分、18:15きっかりにドキュメント映像がスタート。始まる前に映像で注意事項説明あり。立ってノルのはいいけどダイブはNGとのこと。まぁこんだけ椅子のスペースとか空間があるところで仮にダイブめいたことしてもすぐさま落下して膝とか強打するだけだしねぇ。

このドキュメント映像、基本的には90年代にスペシャで(あと去年のAIR JAM前にも)放送されたハイスタの国内外のツアーやイベント、レコーディング時の映像をさらに編集したものでした。なので昔っから好きな人なら何度か見たこともある映像だと思うんですど、ところどころ若かりし頃の3人がかます愉快なボケや海外のパンクス達のクレイジーっぷりに会場からも笑いが起こっておりました。あ、でもAIR JAM2000のプチ暴動の映像とナレーションも入ってて、それは初見だったなぁ。あとAIR JAM'98のオープニングの難波くんのスピーチのあと、健くんがゴミの処理についてのお願いをしてた映像も。あそこ完全に記憶から抜け落ちてた。ゴミ処理ってAIR JAMに常につきまとう課題だからあえて入れたのなぁとか考えた。そういうネガティブな部分もこそこそ隠さずに、むしろオフィシャルの方から出しちゃうのがさすがというかなんというか。

で、最後に昨年のAIR JAMの一発目『Stay Gold』のイントロ部分から、さぁ歌に!ってとこで「COMING SOON」とテロップが表示されてドキュメンタリーは終了。この飢餓感を煽る演出に会場からも「やべぇ~」などの声が上がってました。

会場は照明がついて、スクリーンはハイスタのPVをリピートで流してました。

そっからまた待つこと30分。ようやく会場暗転して現地の映像に。このあたりでスーツを着たTOHOシネマズのスタッフの人が一人、「てめぇら器物破損とかすんじゃねぇぞ」とか思ってたかどうか知らんけど、素知らぬ顔でスタンバイ。現場ならムッキムキのセキュリティの兄ちゃんたちがズラッと並ぶのに、このあたりからも現場と映画館の違いを実感したのでした。

で、映像は会場後方から全体を映し出す。現地でかかってるOperation IvyとかSNUFFが聴こえてきてニンマリしてるうちにMCのブライアンが登場。ここでカメラはステージ上アップに。

ここでのブライアン、いつもなら勢いとノリ一発でハイスタを呼び込むところなんだけど、今日は違った。ちょっとだけいつもより間を取って、「90年代ハイスタがライブハウスでプレイしてた頃30人50人100人のお客さんがそのうち100万人に伝わるようになった。ハイスタの音楽にはそういうパワーがある。この東北で辛いこと苦しいこと悲しいことがあったけど、それでも楽しむときはそれを吐き出して、心から楽しもう!」(超曖昧な記憶なので実際は全然違うと思うんだけど、あくまでもこんな感じってことで…)と力強く語った。ハイスタが始まる前に、東北でのハイスタのライブの意味を思い出させてくれた、そんなAIR JAM2012のハイスタの幕開けにふさわしい信念のこもった呼び込みだったと思う。そんなブライアンの男気に早くもグッときちゃってヤバかった。スペシャでの放送もDVDも(出るかどうか知らんけど…)ここノーカットでお願いします!

ハイスタの面々が登場する。健くんが短髪!3人の佇まいが去年よりさらにいい意味で等身大のハイスタ。健くんと難波くん、2人して「東北ライブハウス大作戦」の黒い前掛けをしてて、そのまま一発目の『Turning Buck』、そして『Standing Still』になだれ込む、アルバム『MAKING THE ROAD』の1・2番コンビという怒涛のオープニング!

映画館のほうではみんなもボルテージ最高潮で全員総立ち!!!に、なるのかと思いきや、意外と後ろの方の人がパラパラと立つ以外は、みんな席に座って思い思いに拳をあげたりリズムをとったりしての鑑賞。少しだけ拍子抜けして、自分の席の後ろの人も座ってるし邪魔になったら悪いってんで(図体デカイんです…)、立つのを諦めました。。。

エナジー全放出以外の何ものでもないハイスタのライブを観てるのに、席に座ってるという状態の不自然さにかなり違和感だったんだけど、いや、それもまた貴重な体験だぞ、と思いなおしてスクリーンに集中。映画館には映画館なりの楽しみ方があるってことで…。

映画館LIVEって初体験なんだけど、当たり前だけどスクリーンがドでかいしアップのカットもバンバン映るんで、生の会場に居る時よりも3人の細かい動きや表情が楽しめちゃう。特にギターソロの時の健くんの指の動きが精緻に確認できるのがホントため息モン。そして肝心の音もムチャクチャ良い。ドキュメンタリー映像の時は音量が弱めで音も籠ってる感じがしたんだけどライブの時はそこそこ音量も出てるしすんごいクリアでした。そして何より、仙台から300キロ離れてる東京で、今まさに行われてる熱狂と興奮を、できるだけその臨場感をキープしたままそれこそLIVEで共有できることに感動した。やっぱりこの試みもまたひとつの「道作る」でしょ。

3曲目はもうAIR JAMでは完全におなじみの「恋してますか~?恋しちゃってますか~?」からの『SUMMER OF LOVE』!次に「ほんとはここに来たかったんだよなぁ天国の仲間たち」と『dear my friend』。

でね、ところどころ印象的なMCがあったんだけど、どの話がどこに差し込まれてたか、全く覚えてないんで、ここにとりあえず覚えてるやつ全部まとめちゃうね。


まず健くんが「AIR JAMは都市型のフェスって言われてっけど、郊外でだってできるじゃん!」って言ってたのね。そう言われてみりゃ、いままでずっと都心でやってたしここ直近の2回はスタジアムでの開催だわ~と。でもAIR JAMってDIYなイベントだから、むしろ郊外の少し苛酷さがあるぐらいの環境のほうが合ってるんじゃないのかな~とか(行ってないのにw)考えた。少なくともスタジアムよりは、98年の時みたいなだだっ広い場所が合ってるよねぇ。

あと、

難波くん「やっぱだからさ、『エアー』だよね」
会場「???」
健くん「なんか、わけわかんねぇこと言いだしたぞ」
会場「大爆笑」
っていうくだりがあったのね。何の話の流れだったか今イチ覚えてないんだけど、ホント突然!

ここさ、マジ笑ったんだけど、ホント全然関係ない話しちゃうと最近観たCMで

『人は70億人でひとつの空気を吸っている。誰もが生まれた瞬間世界中の人との空気のシェアをはじめる。「独りぼっち」と言う現象はある意味では皆無なのだ。』

ってセンテンスを見たのを思い出してさ、このこと言ってんのかなぁ…?とか妙に納得しちゃったんだよねぇw難波くん深い!…のかどうか知らんけど…。

あと、健くんがティッシュで「こびと」(横山家で言うところの鼻くそ)をティッシュでゴソゴソ取って投げると

難波くん「健くんのこびとのように大事な人と一緒にいようぜ!」

と返す。この辺のやりとりみてると、いやぁハイスタ、戻ってきたなぁってのを実感する。ほんとこういうしょーもないことばっかりやってたんもねぇ。

健くん「去年『日本のために集まったんだ』って言ったけど、そんな大それたことじゃないんだって考え直したんだ。今は『音楽が好きな人のために』ぐらいで良いんじゃないかって思ってる」
難波くん「いや、日本のためで良いんだよ」
健くん「ん?そうかな。うん、じゃあやっぱ日本のためでw」
会場「笑」
現場の最前列あたり女の子「ワールドクラス!」
健くん「ん?ワールドクラス?わかんない(苦笑)」

ってグダグダになるっていうくだりもあったよねぇwもうね、おれからいわせりゃ「あんた達がやりたいようにやる、それだけでもう既に色んな人のためになっちゃってるよぉぉ」ってことですよ。このあたりの生真面目さみたいなの好きだわ~。

あとさ、健くんが「おれはいつも『音楽じゃ人は変えられない』って言ってんだけど、やっぱ音楽で人は変えられるよ」って言ってたんだけど、あのぉ、いまあんたたちの目の前に居るKIDS達、それから日本全国でスクリーンを通してLIVEを観てる人たち、全員あんた達の音楽によってポジティブな方向に人生変えられてるんだよぉぉ!と思わず突っ込みたくなったよ。


で、本筋に戻って、「今日は晴れたね」から始まったのは初期中の初期の曲『SUNNY DAY』!これにはしびれたなぁ。というか泣いちゃった。曲自体が好きだから嬉しいってのもあるんだけど、こういう初期の曲をこの3人がステージでやるために練習してきてるっていうその過程を想像しちゃうとなんだかもう萌え死ぬ…。それと映画館で観てた人はわかると思うんだけど、最初に観たドキュメンタリーの一発目にかかるのがこの曲なんだよね。それ観てさすがに今日『SUNNY DAY』とかはやらないだろうな~なんて考えてたらホントに来ちゃったから尚さら沁みたってわけ~。

次にメランコリックなイントロから怒涛の展開になだれ込む『california dreamin』。ヤバい。かって90年代、この人たちはこの曲で海外のPUNX達を狂喜乱舞させ、世界中に「Hi-STANDARD」の名を轟かせリスペクトを勝ち取ってきたわけですよ~。そういう強度を持った曲だから席に座りながらもとりわけ暴れてしまいました。隣の人ゴメン…。

『Close To Me』『Teenagers Are All Assholes』『Fighting Fists,Angry Soul』と続いて『Endless Trip』!いやぁ、その…実は『Endless Trip』は絶対やるって予感があったんだよぉ。そういうのは先に言えって話しだけど。ほんと難波くんが言うように人生「旅」だよねぇ。

「今日は何曜日ぃ?」→「S・A・T・U・R・D・A・Y・ナイッ!」の掛け声からの~『Saturday Night』!

なんだけど…

自分の脳内では、ここで裏を読んでAIR JAM2000の時みたいにスカして『My first kiss』で来るんじゃ…、とか超疑ってて、でも結局やったのは普通にそのまま『saturday night』…。そのせいで最初あんまり集中してなかったっていう…。そんなヒネリはもうないわ!って話だよねぇ。ハイスタ好き過ぎてすげぇメンドくせぇ脳みそになってるわぁ…って実感した…。

本編ラストは『Brand New Sunset』。少しのインターバルを挟んでアンコールは『Stay gold』『Mosh under the rainbow』という最強キラーチューン2曲。特に『stay gold』の2番の健くんのギター、音源と違って刻む感じにアレンジしてたところがすんごい良かったなぁ。あと『Mosh Under The Rainbow』は去年はSEだけで演奏しなかったから、この曲を演奏してるってだけで、あぁなんか完全復活だなぁって感慨にふけった。ピースフルすぎるんだよこの曲。劇場内でもスクリーンの前で小さなサークルができてました。こうやって日本全国でみんなが輪になってるのかぁと想像するとさ、全然日本って捨てたもんじゃないよねぇ。

今回のAIR JAMは「in TOHOKU」ってとこに最大の意味があるんだけど、実は「in 全国」だよ。全国の人が東北に注目する、忘れない、これこそが最も大切なことなんだ。そんなんことを考えた。

SEの『Let It Be』が流されてる間、会場のKIDS達を映してたんだけど、みんなすっげぇイイ顔してたよ。おそらく体力的には瀕死の状態なんだろうけど、目の輝きがキラッキラしてたわ~。

本当はもっと余韻に浸りたいとこなんだけど、『Let It Be』が終わると現地の音が段々とフェイドアウトし、夢から覚めたみたいに映像が途切れて劇場内のライトが付くのがすんごい切ない。外に出たら、さっきも書いたように周りがただのギロッポンなのも切ない…。嗚呼、現地に居たい…。

でも、何度も言うけどこうして同じ時間を共有できただけでも本当にうれしい。今頃ハイスタやってんのか…って悶々とするより何百倍もポジティブな時間を過ごせた。本当にありがとう。

というわけで全セットリストはこちら
1.Turning Buck
2.Standing Still
3.Summer Of Love
4.Dear My Friend
5.Sunny Day
6.California Dreamin
7.Close To Me
8.Teenagers Are All Assholes
9.Fighting Fists,Angry Soul
10.Endless Trip
11.Saturday Night
12.Brand New Sunset
~アンコール~
13.Stay Gold
14.Mosh Uder The Rainbow


それにしても今年のハイスタ、すっごいハイスタらしかった。東北でのステージで、届けようという意志がビンビンに伝わってくるんだけど、シリアスに振れずにボケボケも込みの自然体なステージングだったでしょ。演奏もばっちりタイトだったし。去年がダメだったとかそういうことじゃ全然なくて、やっぱりハイスタのステージって、オーディエンスのこっち側に居るおれらと同じ目線の自然体でインタラクティブな佇まいが最高だって改めて思った。去年は何もかもが特別過ぎたんだよねきっと。

というわけで2日目のLIVE VIEWINGレポは次回に続く↓
【Hi-STANDARD at AIR JAM 2012 LIVE VIEWINGレポVol.2】-I wish you were close to me!!!

関連記事↓
【AIR JAM2011レポVol.1】Hi-STANDARD‐今この瞬間に生きている証

ハイスタならではの復興支援!AIR JAM2012詳細発表!

東北復興への想いと、全力の手作り感に溢れたAIR JAM2012の開催をマジ祝福します!

airjam2012.gif

遂にAIR JAM2012の詳細がオフィシャルサイトにて発表になったよー!(↑ロゴをクリックするとHPへ)

感涙モンのメンツ

まずやっぱりなんと言ってもKEMURIでしょー!東北のAIR JAMで復活だなんて夢みたい!ここにきて遂にHi-STANDARDとKEMURIという90年代のこのシーンの雄が並び立つっていう感慨深さね。この邂逅は嬉しい。AIR JAMのステージで『Prayer』のあのイントロのホーンが鳴り響くことを想像するだけで即刻昇天しちゃうわ~…。

あとHUSKING BEEね。AIR JAMにハスキンが帰ってくるよ~。AIR JAM2011で唯一足りなかったピースが、かちっとはまった感があるわ~。

その他にもアジカン、モンパチ、ブルーハーブ、マイティクラウン、AA=、SION、RIZEあたりの新顔も嬉しい。アジカンは7月の、AIR JAMと双壁をなす復興・脱原発イベントのNO NUKES2012もあるし、最も復興に対して具体的なアクションを起こしてるバンドかもしれないねぇ。ちなみに難波さんとKENくん、あとBRAHMANもこのNO NUKES2012に出演予定。そんな感じでアジカンの活動のベクトルがハイスタと同じ方向を向いてるので今回のAIR JAM出演はとりわけ嬉しいなぁ。

でもまぁ一番アツいのはAIR JAM'97以来久々にSLANG先輩が名を連ねてることね。あのヘビー級どさんこハードコアにこそ今回のAIR JAMの魂を見るよ。

AIR JAM2011と連動した取り組み

もともと横浜で行われたAIR JAM2011の収益は東北でのAIR JAM2012の開催費用に充てるとしてたけど、それについての発表もあったよ。

-AIR JAM2011からの繰り上げ金のご報告-
「AIR JAM 2011」からの収益金38,738,716円を、今回の「AIR JAM 2012」の公演経費として充当させて頂く事をご報告申し上げます。

AIR JAM2012 OFFICIAL WEB SITE/NEWS
こうやって生真面目に金額まで報告してくれるのって、ほんと真摯さが伝わって来るよねぇ。

被災地以外でのライブの収益を、被災地でのライブの費用に充てる。KENくんのライブハウスのツアーで行われていた手法を大々的なフェスでとりいれてるんだよね。ちなみに2011のオフィシャルパンフの難波くんKENくん対談ではこんなこと言ってます。

難波 健くんが「東北でAIR JAMやろうよ」って言ってくれたこと、それは俺もそうだろうって思ったんですよ。でも東北でAIR JAMをやるためには、お金もかかるんですよ。だから今回横浜でやることでその収益金を持っていけばいい。お金の負担をそんなにかけたくなかったんですよ。できれば安いお金で観てもらえる、一日を楽しんでもらえる。そういう風にしたかったんですね。

横山 だって東北のAIR JAMのチケットの値段を下げれば、九州の被災していない人が行ったとしても、そこで1日なり2日なり過ごして、そこで何かおみやげ買うでもいいから、そういうことをしてくれればそれだけ潤うじゃないですか。実際今は開催前だから収益がどうなるのかわからないけれど、なるべくそうしたいっていうのは、もう姿勢だよね。

難波 あともう一点言わなきゃいけないことは、その収益を義援金にする方法を取らなかった理由は、義援金だと使い道もわからなくなるし、健くんが行ってたのは、寄付した時点でそこで放棄することになってしまうと。あとはまかせますっていう風に。それはイヤだなって。それじゃ、場を作って、一日楽しんでもらって、エネルギーを感じてもらって、日々の活力にしてもらう。それこそが俺らが音楽でやりたいことだから。

え…?チケット安くないじゃん…?とか思っちゃダメダメ!!東北でやるって簡単に言っても機材の運搬費用やらステージ組む費用だとか、なんやかんやで首都圏でやるり膨大なコストがかかるんだから。むしろ去年のAIR JAMより安く抑えられてるってだけですごいことだよ~。

被災者優先のチケット販売

今回のチケットの先行販売は被災者限定で、転売防止のため全てのチケットは顔写真・QRコードによって管理されるとのこと。

ぶっちゃけ被災者じゃなくても先行に申し込もうと思えばいくらでも方法あるじゃんとか、県だけで線を引くのはどうなの?とか思うかもしれない。けど、申し込み者全員を対象に2回の繰り上げ当選という救済措置もある。「東北復興のためのAIR JAM」っていう目的に少しでも誠実であろうとして、批判を恐れず決断して手探りながらも実行するって、これ、並大抵のことじゃないよ。賽は投げられた。こっからはチケット買う側のモラルを問われる番だねぇ~。

それにしてもAIR JAM'97はそれ自体が画期的だったし、'98は2ステージ制、2000は千葉マリンスタジアムでのフェス開催、2011はファミリーゾーンや子どもは無料などと常に先進的な取り組みがあるんだよ。今回の取り組みにも、毎度ながら敬意を表せずにはいられません…。道をつくる。ハイスタならではの筋の通った復興支援のあり方だよ…。

覚悟…。

とかまぁそんな具合に詳細発表を眺めてるだけでもういろいろ興奮しちゃったんだけど、同時に覚悟も決めたよ。「今年は行けないかも」っていう覚悟を。奇跡的にこれまでAIR JAM皆勤賞できてたけど、今回ばかりは覚悟を決めざるをえない。東北復興が目的のAIR JAMだから被災者優先なのは言わずもがな。おれなんてぜんぜん被災者じゃないし、去年横浜で良い思いさせてもらったからねぇ。

そりゃ行きたいのはやまやまだけど、そこはもう、1人でもAIR JAM、人生がAIR JAMだよ。

ってなことで岩手県・宮城県・福島県限定先行エントリーは6月1日~6月6日まで、一般発売エントリーは6月15日~22日だよ~。ハイスタの東北復興への想いと、全力の手作り感に溢れたAIR JAM2012。心底行きたい人が行けるといいねぇ~!

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記録したいから記録すんの!-ウメサオタダオ展

ウメサオタダオ展で感じたこと。それは、高尚じゃなくていい、卑近でいい。人生をかけて好奇心の赴くままにフィールドワークして、記録すること。それはただただ楽しい。ってこと。



お台場の未来科学館で2/20まで開催されている「ウメサオタダオ展」に行ってきた。いや~おもしろかったぁ。

梅棹さんが生前残した膨大なメモやスケッチ、ことばなんかの記録の数々がドーンと公開されてるのね。まさに「世界は情報で満ちている。全ての存在それ自体が情報である」って感じの空間。そんな場内を歩き回ってたら段々顔がニヤけてきちゃった。

梅棹さんって「知の巨人」とか「知的生産の先人」とか言われてるけど、そんなの周りが勝手に奉ってるだけで、案外本人はそんなのどうでもいいとか思ってたんじゃないかな~。きっとそうだと思うな~。

確かに50年も前に『文明の生態史観』や『情報の文明学』なんていう今でも色あせない論考を提示した先見性は、梅棹さんの高尚な「知」以外のなにものでものない。そこに対する尊敬の念は当然ありますよ。

それでも梅棹さんの残した記録をみていると、その高尚な「知」の根っこのところは、きっと少年のような抑えきれない好奇心に従ってるだけのように思えてならない。楽しいからもうなんだか止められないんだよ~、てな具合に記録し続けて、気づいたらとんでもないことになってた~って感じ。もうね、おこがましい限りなんだけどめっちゃ親近感覚えましたワタクシはw

だってさ、なんかの本を書くときのアイデアを書きとめたメモをみるとさ「愛妻家。わたしはそうではないが。」とか書いてあるし。ものすごくハイレベルな思考の跡を見せたかと思いきや、そのすぐ横に結構くだらないこともメモしてあるw

そういえば『情報の文明学』で、人体にとって何の栄養にもならないけど、大いに人間の感覚や神経系に刺激を与える「情報」をコンニャクに例えてたでしょ。
情報の文明学 (中公文庫)情報の文明学 (中公文庫)
(1999/04)
梅棹 忠夫

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コンニャク情報論
コンニャクに栄養価がないことは、むかしからしられていて、腹のなかの砂をとるもの、などといわれていた。いわば一種の煙突掃除のようなものである。しかし、これの通過によって、消化器官系はおおいに興奮し、活動する。
情報というものには、かなりの程度にこのコンニャクに似た点がある。情報をえたからといって、ほとんどなんの得もない。それは感覚器官でうけとめられ、脳内を通過するだけである。しかし、これによって感覚器官および脳神経系はおいに緊張し活動する。それはそれで、生物学的には意味があったのである。

コンニャク情報論ってw

でも、こういう卑近な例えだからこそ、あ~なるほど!ってすっごいよく理解できる。このユーモラスかつ実直なアナロジー思考が梅棹さんの魅力なんだよなぁ。

あと、冒険家として世界中を駆け回る梅棹さんが常に携帯してその知見を書きとめていた「フィールド・ノート」が展示されてるコーナーがありまして。



自分もね、海外旅行や知らない土地に行く時は必ずノートを持ってって、とりとめもなくぼんやりと頭に浮かんだことを書きとめたりしてたから、もうすっごい共感しちゃうわけ。知らないとこに行く時は、これやりたくなっちゃうんだよ~。結局ね、何かとてつもない発見をして、人類の未来を発展させるぐらいのもの凄く重大な論文を提示してやろうとか、そういう目的ありきなんじゃないの。ただ単に楽しいからやってるだけなのよ。やりたいからやってるの。

自分も2年前に娘っこが生まれてから毎日育児日記みたいな簡単な記録を付けてるんだけど、ふと、こんなことしてて意味あるんだろうか?とか思うわけ。誰が見るわけでもないし、見られたところでなんの足しにもならんし。けど別に意味とかじゃないんだわ。楽しいからやってんの!卑近でいいんだよ。とにかくやりたいからやってんの!ってことですよ。



というわけでこのウメサオタダオ展、2月20日(月)までやってるんで、この週末あたり足を運んでみてはどうですかねぇ。人生をかけて好奇心の赴くままにフィールドワークして、とにかく記録したくなること間違いないです~。

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